SOULTRAIN

「SOULTRAIN」 n. 名詞 : 魂列車

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今日は何位になっているのでしょうか。

by pilot-fish since 2005.09.13.

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2006.04.29 Sat
 現在「Girl」がヒット中の、全米初登場1位を獲得したアルバム、Paull Wallの「The Peoples Champ」。



 やはり時代はSouthなのでしょうか。NY、LAに続いて80年代からヒップホップが盛んだった通称H-Townから続々と強力なラッパーが出てきますね(HはHoustonの頭文字)。
 そんなH-Town出の"早熟の"白人ラッパーPaul WallとChamillionaireが現在全米で大ヒット中。
 Paull Wallは元々レコード会社のプロモーション・スタッフとして音楽業界に入り込んだそうで、ハイスクール時代からDef JamやNo Limitなど、数々のレーベルと仕事をしてきた人物。その縁でラップを始めてからはフリースタイルの実力者として急速に名を上げはじめ、その後は地元のレーベルでDJとして手掛けたミックステープが評判を呼ぶことになったが、大きな注目を集めたのは、盟友Chamillionaireと合体した「Get Ya Mind Correct」をリリースした2003年。あまり知られていないものの、同時期に多発したH-Townの良作のなかでも高評価を得た同作を受けて、翌年には初のソロ・アルバム「The Chick Magnet」をリリース。そんな彼が放つ、待望のセカンドアルバム。(>>Bounce)
 今回のアルバムの客演にはBig Pokey、T.I.、Lil Wayne、Bun-B、BGなどのサウス勢で固められていて、サウス好きにはたまらない垂涎の1枚かも。限定版にはスクリュー版もついて、さすが。要チェックです。
 ちなみに余談ですが、彼は一方でジュエリー・デザイナーという一面も持ち、付け歯の金歯用カスタムジュエリーライン"Grills"の事業も好調(ジャケット参照)。Lil Jonの歯を手掛けていることも一部では有名な話なのだとか(知りませんでしたが(笑))。現在事業を拡大していて(ネットでも購入可能)、Kelisのためのデザインや、Fat Joeのためのデザインもあるんだそうで(笑)。

 シングル「Girl」。
 「Late Registration」収録の「Drive Slow」(このアルバムにも収録されています)でKanye Westと共演したPaul Wallですが、なんだかその影響をモロ受けているような「まるで蟹江節」のネタ使いの1曲。……けれどこのアルバムがKanyeを蹴落として全米1位を獲得したって言うから、面白いですよね(笑)。
 フックは本当にKanyeを彷彿とさせる早回し的な高音のネタ使いで(元ネタはなんなんだろう?)、キャッチーで聞きやすい感じ。ラップにしてはかなり刻みが緩めで、テンポもミディアム。イントロを聞いただけでは一瞬ラップ曲だとは気づけないぐらいの編曲で、そこからラップが入ってくるあたりのギャップが面白かった。
 また裏メロのキーボードが、「キーボード」って言ってもサウスな「キーボード」ではなくて、キラキラした感じのギャップのある音をチョイス。全体的に不思議な感じで、こんなラップもありなんだなぁ、と思わせられます。……と言うか、この曲をシングルに持ってきたあたりに、彼の人気に対する明確な自信を感じられるというか…(笑)。
 ガツガツしたサウスの音は苦手、と言う人でもすんなり入り込めて、車の中でラジオなんかかから流れてきたらくちずさんでしまいそうな親しみやすさ。良いですね。
 とは言え、ラストでフックに回帰する際にちょっとした拘りが伺えたり、Paulのセンスが伺えます。
 アルバムも快心の出来栄えで、Paulが白人とは思えない黒さ。
 冒頭の36軍団と絡む「I'm a Playa」からしていかにもなサウスで、抑え気味なバックがまた良いですね。続くBun-BとMike Jonesとの「They Don't Know」がまた聞き応えありのトラックで、細かい刻みがこぎみよく、スクラッチやらキーボードやら一瞬たりとも聞き逃せないような仕上がり。途中で唐突にフィルインする場違い的なオルゴール音(って言うの?)がまた面白くて。ラップもとてもいいですね。またオルガンが絶妙な使い方をされていて、Trey Songsとの絡みも良い「Ridin' Dirty」や、男臭い感じがたまらない「State to State」などなど、アルバムとして聞きたい1枚。

 サウス好きにはかなりイケる1枚でしょう。一辺倒にならないサウンドの幅は聞きごたえ抜群です♪


Paul Wall オフィシャルサイト

▽ Video 「Girl」をフル試聴する(WMP)。

▽ Video 「They Don't Know」をフル試聴する(WMP)。

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2006.04.27 Thu
 
R&R [CHR / Pop National Airplay]


 R&R (Radio and Records)とは、一週間に全米の全ラジオ曲で掛かった放送回数をもとにランキングを製作したチャート。専門局が作られて細分化され、ラジオが世界で最も浸透したアメリカならではの業界向け専門誌。純粋にラジオのオンエア回数で今一番アメリカのラジオで掛かる曲(=一番売れている曲)を現したチャートです。
 つまり、このチャートこそ、本当に「今、売れている曲」が分かるチャートで間違いない!



  今週 (先週)
  01位 (01位) →○ Sean Paul / Temperature  (8736)
  02位 (02位) →○ Rihanna / S.O.S.(Rescue Me)  (8512)
  03位 (03位) →  Natasha Bedingfield / Unwritten  (7341)
  04位 (07位) ↑○ Shakira feat. Wyclef Jean / Hips Don't Lie  (7092)
  05位 (04位) ↓  Mary J. Blige / Be Without You  (7028)
  06位 (08位) ↑○ Daniel Powter / Bad Day  (6933)
  07位 (06位) ↓  Kelly Clarkson / Walk Away  (6010)
  08位 (05位) ↓  James Blunt / You're Beautiful  (5890)
  09位 (10位) ↑○ Staind / Right Here  (4801)
  10位 (09位) ↓  Cascada / Everytime We Touch  (4508)

 Sean Paul2週連続首位。先週首位獲得しましたが、まだまだ衰え知らずで放送回数を伸ばしています。…うーん、個人的にはこの結果には少々疑問だなぁ(苦笑)。
 2位はRihanna。アルバムも発売されて、勢いに乗っていますね。まだ赤丸も取れていないし、首位獲得も射程圏内。先日2日続けてHMVに行きましたが、2日ともこの「S.O.S.」の後にChristina Milianの「Say I」が店内のBGMで流れていました(笑)。そこまで二人をガチンコさせたいのかな(笑)。
 3位は放送回数減り気味のNatasha。
 そして4位に飛び込んできたのが、ノリにノっているShakira。今週2番目に放送回数が増えた曲で、実に1000回近く放送回数を伸ばしています。SeanとShakiraのラテン系の2曲はとにかく瞬発力が凄くて驚かされます。来週のトップ3入りはほぼ確実でしょう。もしかしたら、首位もありえるかもしれません。
 5位はMary J.。6位は全米でも大ヒットのDaniel Powter。この曲もまだ上位を狙っていますね。そして7位はKelly。8位はJanes Blunt。9、10がStaindとCascadaで先週と順位が入れ替わりました。
 上位は勢いのある曲がありますが、いまいち一ケタ台後半の勢いに欠けますね。

 10位以下の注目曲。
 11位のニッケルの「Savin' Me」(13→11)。来週あたりトップ10入りしそうです。ストリングスもつかわれたパワーのある1曲です。
 そしてなんと言っても、13位のFort Minor feat. Holly Brookの「Where'd You Go」(22→13)が凄い!! 今週一番放送回数が増えた曲で、順位も大幅9ランクアップ。アルバムが全米初登場60位と、Linkin ParkやJay-Zと言ったバックがあるにも係わらず大コケしたときはもう駄目かと思いましたが、ここにきて爆発的な売れ具合です。Fort Minorとしてのマイクも大好きなので、嬉しい限り。…というか、Fortを聞いて、マイクあってこそのLinkinなのだとよく分かったので、Fortとしてもとても応援したいですよね(笑)。下手したら、来週トップ10入りするぐらいの猛烈な勢いです。
 そして、15位のBubba Sparxxx feat. Ying Yang Twinsの「Ms. New Booty」(21→15)。先週も書きましたが、ラップラップしている曲のTop20ランクインは久々ですね。16位のNick Lacheyの「What's Left of Me」(19→16)。Jessica Simpsonと離婚して、意外とNick同情派が多いらしいですが、なんだか曲もNickの方が売れています(笑)。19位のAll-American Rejectsの「Move Along」(24→19)。「Dirty Little Secret」よりもポップなテイストを排除した1曲ですが、これも好調です。そして20位のChris Brownの「Run It !」(20→20)が、何故か再び赤丸が付いていました。
 20位以下では、21位のTeddy Geigerの「For You I Will (Confidence)」(23→21)、23位のBo Biceの「The Real Thing」(25→23)、24位のNe-Yoの「When You're Mad」(26→24)、25位のDaddy Yankeeの「Rompe」(29→25)、28位のMariah Carey feat. Snoop Doggの「Say Somethin'」(31→28)などが好調。R&Bチャートに続けとばかりに、こちらの総合チャートでもChamillionaireが好調です。
 新顔では、Ne-YoのペンによるRihannaの「Unfaithful」が46位に初登場。「S.O.S.」がまだ首位を狙える位置にいるだけに、この曲と票割れしないといいですが…。

 一方のR&Bチャート。
 1位はChamillionaire feat. Krayzie Boneの「Ridin」(02→01)、2位はDem Franchize Boyzの「Lean Wit It, Rock Wit It」(01→02)、3位はT.I.(近日記事追加予定)の「What You Know」(05→03)、4位はSean Paulの「Temperature」(03→04)、5位はPaul Wallの「Girl」(06→05)でした。
 結構早くにこちらではSean Paulがランクダウンしたなぁ、と思っていたら、11位にLil Jon feat. Sean Paulなんていう曲がランクインしてました(笑)。
 また、Chris Brownのサードシングル「Gimme That」(35→25)がかなり好調。Rihannaの「S.O.S.」(15→16)は、先週の最高位15位でランクダウンをはじめてしまいましたが、それを追いかけるようにChristina Milian feat. Young Jeezyの「Say I」(23→20)がランクアップをしています。

 来週あたり、トップ10の後半が結構入れ替わりそうです。要チェック!!


▽ Video Sean Paul 「Temperature」をフル試聴する(YouTube)。

▽ Video Rihanna 「S.O.S. (Rescue Me)」をフル試聴する(YouTube)。

▽ Video Natasha Bedingfield 「Unwritten」をフル試聴する(YouTube)。 ※US版PV

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2006.04.26 Wed
 本当に「待望の」ニューアルバム。躊躇いなく傑作と言えるGhostfaceの「Fish Scale」。



 去年の夏からこのアルバムのプロモシングルの「Be Easy」がヘビロテされてて、ずっといつでるかいつでるかと待っていました。12月発売予定が2月に延期され4月に延期され…といった状況でしたが、ようやく発売されましたね。本当に嬉しい限り。待ちに待ちました。
 プロモシングルの「Be Easy」についてはこの記事で触れているので、そちらをご覧ください。
 Hip-Hopファンの人は聞き逃せない1枚です。本当に傑作ですから。…と言うか、ラジオであんなに前からオンエアされまくっていただけでも、Ghostfaceと言う人物の注目度が分かりますよね。伝説のグループWu-Tang Clanの中でも個人的に一番好きで、エピックから1996年デビュー以降、発表された過去3作全てがヒップホップ・クラシックになった傑作請負人、との触れ込みですが、その言葉通りの1枚になっています。自分の好きな音楽をやりまくっているのに、レーベルがDef Jamときているし、notraxにも書かれていた通りWu-Tangはコアなイメージが強いけれど、もう万人に通用する無敵のサウンド。凄いですね。
 プロデューサーにはGhostface本人にJust Blaze、Pete Rock、Jay Dee、MF Doom、Cool & DreとHip-Hop好きにはたまらないメンツがずらり。
 もう最高の1枚です!!

 リードシングル、「Back Like That」。(プロモ時とタイトルが変わったんですね(苦笑))
 これはいろんな意味で凄い1曲。客演はレーベルメイト(Def Jam)のNe-Yoで、もうまた最高なんだ!! GhostfaceはNe-Yoの「Get Down Like That」のリミックスに参加しているので、客演返しと言ったところなのかな。Ghostfaceは普通にラッパーとして好きだったので、2倍嬉しかったですね(笑)。特に曲がまたNe-Yo節炸裂の名曲なもんだから堪らない。
 イントロの数秒を聞いただけで「あれ?? これってNe-Yo??」と分かるようなNe-Yo節のピアノが美しく、そこに語りとNe-Yoのハミングが入ってきてまたイイですね。ブレイクしてのフックはまた口ずさみやすい悩殺のメロディーで、Hip-Hop曲にも通用するNe-Yoはスゴイを通り越して怖ろしいな、と…(笑)。
 またGhostfaceのラップもとても良くて、この曲とも見事にマッチしています。かなり音が少なくてラップが大々的にフューチャーされたAメロですが、ガツガツしすぎずに聞きやすい声とリズムで歌うフレーズにはまります。Hip-Hopが好きな人にも、Ne-YoとかのメロディアスなR&B好きにもたまらない1曲です。
 アルバムももちろん最高で、単体で取り上げた「Be Easy」も改めて聞いてみて感動。プロモシングルだったこの曲ですが、聞けば聞くほどにハマりますね。どこかスキップを思わせる刻みにのるラップが最高。ホーンも最高で面白いし楽しいし本当にたまらない。。。
 アルバムは冒頭の「Shakey Dog」からかなりキていて、どこか古っぽい感じのするホーンを使ったバックトラックとリリックのカラミが絶妙。ソウルを感じさせますよね。ODBの叫びもまた相当にツボに入ります。「9 Milli Bros」のピアノを大々的にサンプリングしたトラックも最高。Wu-Tangも勢ぞろいです。本当に短いフレーズのループなのによく聞かせられますよね。遊んでいるようなピアノの装飾音もオシャレです。「Beauty Jackson」のソウルっぽさも堪らないし、「Jellyfish」の「あえてそんな音を選ぶか!?」なオルガンの音にも痺れます(やっぱりこの男はソウルですね…)。ベースの遊び具合なんかもたまらないし、これも本当に名曲。「Underwater」は絶妙にフルートを使っていて、タイトルどおりにイントロの水に飛び込む音(?)から楽しいです。これは本当にアレンジが上手い。
 アルバムは最初から最後まで濃密な音で溢れていて、特にソウルで溢れたサウンドは堪らない。素晴らしいです。
 …ただ、一つ言うと、CDを取ったときに見えるジャケット写真が……グロすぎませんか(笑)。←買った人なら分かるはず(笑)。

 とにかく素晴らしい傑作アルバム。万人に通用するマスターピースと言える作品です。
 いやぁ、今年のHip-Hopアルバムでは(今のところ)一番と言っても過言ではないかも。


Ghostface / Be Easy

Ghostface オフィシャルサイト

▽ Video 「Back Like That」をフル試聴する(YouTube)。
      Hip-HopなNe-Yoもカッコイイなぁ(笑)。

▽ Audio 「Be Easy」を試聴する(Real)。

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2006.04.24 Mon
 ついにふーばの「Every Man For Himself(欲望)」がドロップ。



 詳しいことは、このアルバムの第一報を伝えた記事や、一つ前のアルバムを扱ったこの記事でもご覧ください。
 ようやく発売されましたね。待ちに待っていたファンも多いことでしょう。
 アルバムを通して聞くことが出来ましたが、全体的にテクニックが上達している雰囲気があります。どこがとは言いがたいのですが、微妙にサウンドが変わっている感じでしょうか(Yellowcardの1stと2ndみたいにやはりどこか違うんですよ)。だから、「The Reason」を聞いていた人には、ちょっと「あれ??」という印象を抱くかもしれない。
 けれど根源的な部分では変わっていないし、前作でのヒットを経てサウンドに幅が持てるようになった、と言うことなのかも。キーボード系のサウンドが多用されている分、ギターに偏らないサウンドになっています。
 しかし全体的にハードに攻めている印象で、守りに入っていないからにはまだまだいけるでしょう。冒頭の「Born to Lead」からしてアルバムの雰囲気が伝わってきます。
 ロックが好きな人は、買って損はないアルバムかも。またブックレットにメチャメチャお金が掛かっていて、玄人ウケするような「箔押し」が使われていたり、そう言う部分でも楽しめるかと。エンハンストでPV2曲も収録されていてお得です。
 リードシングル「If I Were You」ももちろんのこと、楽しめる1枚です。

 「If I Were You」については前回の記事でイヤと言うほど書いたので、アルバム全体をちょこっとずつレビュー。
 イントロが面白いですね。何かの演説? 軍隊の掛け声? そんなのから始まります。そして続けて「Born to Lead」。これがまた楽しい曲で。シンプルな刻みがとてもマッチしていて、フーバならではのメロディーを前面に打ち出した1曲。PVがまたとてもお金が掛かっていることをうかがわせる凝りようなのですが、ということは2ndシングルなのかな? 映像としてもとても楽しめる作品です。
 続く「Moving Forward」はコーラスから始まる変り玉。ここら辺が「メロディー重視」を掲げるフーバならではなのでしょう。3連符のちょっとアンニュイナ感じのトラックで、またついつい聞いてしまう感じ。「Inside of You」はキーボードから幕開け、大人しめの曲なのかな、と思わせつつもブレイクしてハードになりますね。ホーンが使われていて、今までのフーバにはない感じの曲で面白いです。メロディーも面白い。同じく静かに幕開け、曲後半に行くほどハードに盛り上っていく「Inside of You」「The First of Me」「Good Enough」も秀逸ですね。サビで聞かせるというよりは、曲全体で聞かせる感じで、リズムや刻みの変化などにはドキドキとさせられます。
 そしてリードシングルの「If I Were You」。こうしてアルバムの中で聞いてみると、しっくりと聞こえますね。このアルバムの雰囲気をとてもよく表した1曲なのではないでしょうか。ようやくPVも見れましたが、またこれがモノクロのPVでメッチャカッコイイ。
 続く「Without a Fight」はまたハードな曲で、イントロのドラムから痺れます。…とてもバンドのテクが上達したことが分かる曲で、気分のいいシャウトが最高。うーん、この曲もフーバのイメージとはちょっと違う感じなんだけれど、こういうテイストもしっかりと自分たちのモノにしています。その次の「Don't Tell Me」もまたハードですね(イントロに騙されないように(笑))。
 そして「Look Where We Are」も「これがフーバ!?」なイントロ。Ryanの「Shine On」そっくりのイントロですが(笑)。またこれがオシャレで、今までにない感じだけれどDaugの声の雰囲気とマッチしていて楽しい曲です。
 実験的な感じの曲から、今度は「Say the Name」、「If Only」でフーバサウンドに回帰。前々からのフーバファンには安心して聞ける、嬉しい曲なのではないでしょうか。個人的には、「If Only」とか好きですね。
 そしてボートラを除いてアルバムの最後を飾る「More Than a Memory」。これが7分の大曲で、楽器もフルートからアコーディオンにホーンと様々なものが使われた意欲的な1曲。6/8と言うロックではなかなかお目にかかれない刻みで、また斬新です。…なんだかアルバムのサウンドの変化の仕方にしろ、この曲の位置付けにしろ、Yellowcardにそっくりな気がしてしまいます。(YCも「How I Go」でこういうのに挑戦していますしね)
 サウンドの幅がとても広がっていて、前作がめちゃめちゃ好きだったという人にはまるで別なバンドのアルバムに聞こえてしまうかもしれませんが、かなり丹念に作られた印象を受ける1枚で、この挑戦の姿勢は凄いです。この作品はちょっと遠いところに行ってしまっている印象を受けますが、こうして色々と試してみて次でどう着陸するのかが楽しみな感じ。(気がはやい?(笑))

 賛否両論を招きそうな1枚ですが、個人的には全然アリだと思う。…と言うか、むしろマンネリするぐらいならこれぐらいどんどんいろんな音に挑んでいくバンドの方が信用できる気がします。
 アルバムをつらぬく「メロディー重視」のロックのサウンドは要チェックです!!


Hoobastank オフィシャルサイト

▽ Video 「If I Were You」をフル試聴する(YouTube)。

▽ Video 「Born to Lead」をフル試聴する(YouTube)。

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2006.04.22 Sat
 最高の1枚。The Isley Brothrtsの「Baby Makin Music」。



 この人たちは、語っても語りきれません。
 また素晴らしい曲を聴かせてくれるじゃないですか……。
 そろそろ来年でデビュー50年。それなのに、プロデューサーにR. Kellyを招いた01年発売の「Eternal」、そして前作「Body Kiss」はどちらも全米初登場1位を獲得。最前線で輝き続ける、至極のグループこそ、IsleysことThe Isley Brothersでしょう。
 時代時代でサウンドこそ変化しているものの、今の流行を押さえつつこうもヒットしている人たちってそうそういないのでは。それはひとえに実力が素晴らしいからですね。
 もう今回も泣かせる! リードシングルは「イマドキ」とも言える甘いR&Bテイストのスムースな1曲なのですが、こんな曲をこの齢になっても書けることがすごいですね…。また、そんじょそこらの「ぽっと出」アイドルR&Bシンガーを寄せ付けない、老成した珠玉の素晴らしい曲です。たとえメンバーが何人代わろうとも、彼らが活動を続けてきてくれてくれたことが嬉しいです。
 詳しいバイオグラフィーについてはこの記事で書いてあるので、そちらを参考にしてみてください。(知らなかったけれど、かのビートルズがIsleysのカバーしてるんですね…)
 全音楽ファン必聴。特に甘いR&B好きの方にはたまらないことでしょう。

 リードシングル「Just Came Here to Chill」。
 ……また一つ名曲が生まれましたね。
 イントロからギターの抑え目のメロディーにぐっと心奪われます。しっとりとしたバラードで、華美でない編曲がまた絶妙。本当に痺れます。
 一つ一つの楽器が担当するパートは少ないですが、それぞれが上手く絡み合っていて美しいです。特にパーカッション系のサウンドにはこだわりがあるのをうかがわせる感じで、結構様々な音が使われているのですが、それがガチャガチャせずに相乗効果を醸し出していますね。「ベストな音」というものをよく分かっているというか…。
 冒頭の「Lalala~♪」のフレーズだけで、鳥肌モノ。コーラスとメロディーの歌い分けのアクセントがとても効いていて、さすがはダテに50年のキャリアがあるグループと言うか、歌も悶絶するほど上手いです。(声がJaheimに聞こえます(笑))
 さり気無い雰囲気でフックを迎えるのですが、その仰々しくないところがとってもアダルト。そしてまたサビはヤバイんだ…。心の奥まで響きます。囁きかけるようなコーラスに乗るヴォーカルが魅力的で、本当にムーディー。Isleysはもう僕の祖父ぐらいの年齢ですが、こんな曲を書ける…歌える……すごいですよ。
 バラードなんだけれどバラードらしくなくて、さらっと聴けるけれど深いテイストであるのがさすがです。どれだけ褒め殺してもたりないな(笑)。
 まだこの曲しか試聴できていないのですが(オフィシャルサイトで全曲試聴できるのですがプレイヤーが上手く起動しなくて聞けない)、こうなるとアルバムにもさらに期待が高まります。と言うか、Isleysぐらいになると、例えば1曲も試聴できていなくても、安心して大人買い出来ますよね。本当に太鼓判を押してそう言えるだけのスキルです。
 アルバムは6曲しか収録されていないのがいささか残念ですが、それでも十分でしょう。ラストを飾る「Blast Off」と言う楽曲にはR. Kellyが参加していて、こちらもまた楽しみ。既にR. Kellyとの相性の良さは証明済みですしね。
 発売は5月9日の予定ですが、早く聞きたくてしょうがない!!

 マスト・バイの1枚。
 この1曲だけでも、買う価値アリでしょう。
 「キャリア50年」などと言うと「サウンドが古いんじゃないの?」とか「マンネリなんじゃ」といった先入観を抱く人もいるかと思うけれど、騙されたと思って聞いてみなさい(笑)。
 特に、最近のR&Bが好きな人にほど聴いてみてもらいたいかも。

 本当にすごいよ、Isleys……!!


The Isley Brothers オフィシャルサイト

▽ Audio 「Just Came Here to Chill」をフル試聴する(WMP)。

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2006.04.20 Thu
 
R&R [CHR / Pop National Airplay]


 R&R (Radio and Records)とは、一週間に全米の全ラジオ曲で掛かった放送回数をもとにランキングを製作したチャート。専門局が作られて細分化され、ラジオが世界で最も浸透したアメリカならではの業界向け専門誌。純粋にラジオのオンエア回数で今一番アメリカのラジオで掛かる曲(=一番売れている曲)を現したチャートです。
 つまり、このチャートこそ、本当に「今、売れている曲」が分かるチャートで間違いない!



  今週 (先週)
  01位 (03位) ↑○ Sean Paul / Temperature  (8190)
  02位 (04位) ↑○ Rihanna / S.O.S.(Rescue Me)  (8130)
  03位 (02位) ↓○ Natasha Bedingfield / Unwritten  (7904)
  04位 (01位) ↓  Mary J. Blige / Be Without You  (7819)
  05位 (05位) →  James Blunt / You're Beautiful  (6386)
  06位 (06位) →  Kelly Clarkson / Walk Away  (6208)
  07位 (12位) ↑○ Shakira feat. Wyclef Jean / Hips Don't Lie  (6090)
  08位 (09位) ↑○ Daniel Powter / Bad Day  (5941)
  09位 (07位) ↓  Cascada / Everytime We Touch  (4776)
  10位 (11位) ↑○ Staind / Right Here  (4718)

 ついにSean Paul首位獲得。Mary J.は5週連続とはなりませんでした(残念)。先週予想した通りのチャートとなりましたね。
 この曲は本当に、首位を取るまで一回も息切れすることなく、とにかく全速力でチャートを駆け上がったという印象が強いです。まるで彼の音楽を体現しているかのような勢いでした。
 2位はRihanna。上手いこと2ランク上昇しましたが、Sean Paulがかなり強いので、首位は微妙なところ。 「Pon De Replay」も粘って粘ってのずーっと2位だったので、今回こそ首位を取ってもらいたいですね。ちなみにセカンドシングルの「Unfaithful」はレーベルメイトのNe-Yoのペンによる作品ですが、これがあんまりNe-Yoっぽくない曲というか…(笑)。慥かにNe-Yo色はあるんだけれど、編曲が今までにないタイプのもので、聞き様によってはD.H.T.などの、ユーロビートのアコースティック版っぽいつくり(笑)。
 放送回数は上昇しているものの、SeanとRihannaに飛び越えられてランクダウンしてしまったNatashaが3位。本当に惜しいところでしたね。残念です。4位はお役目ご苦労のMary J.。5位はJames Blunt、6位はKelly Clarkson。
 そして7位に飛び込んできたのはShakira。またこれが大ヒットですね。かなり上位も狙えそうな勢いです。上手くしたら首位もありえるかもしれません。今週最も放送回数が増えています。Seanにしろ、なんだかこういうサウンドの受けが最近やたらとイイですね。個人的には、Sean PaulなんかよりもShakiraの方が音楽性が深いし曲は楽しいし好きです。
 8位はこれまた勢いに乗っているDaniel Powter。今週2番目に放送回数が上昇した曲。これも、ビルボードに続けとばかりにかなりヒットしそうです。
 9位はそすがに息切れのCascada、10位は粘り強く放送回数を伸ばしているしっぶ~いStaindの「Right Here」、でした。

 10位以下の注目曲。
 13位のNickelbackの「Savin' Me」(15→13)。前の「Photograph」よりもメリハリが効いていて、よりハードな曲でイイですね。大々的に使われているストリングスもまたかっこいい。ニッケルにはかなり固定客がいるようで、ロックバンドにしては珍しく毎回シングルが売れていますね(慥かにそれだけの聴き応えはアリですが)。14位のPCDの「Beep」(16→14)。「そろそろ終わりなのかな」、と思っていたのですが、予想に反して結構伸びています。そして、19位のNick Lacheyの「What's Left of Me」(23→19)、など。10位台は赤丸つきの曲がこのたった3曲だけ。
 20位台では、21位のBubba Sparxxx feat. Ying Yang Twinsの「Ms. New Booty」(25→21)。歌モノではないラップ曲がここまでヒットしているのはNellyの「Grillz」以来かな。そして22位のFort Minor feat. Holly Brookの「Where'd You Go」(33→22)。今週3番目に放送回数が増えた1曲。これはもうかなり上位を狙えるのではないでしょうか。…いやはや(死語)、嬉しい限りです(笑)。また、23位のTeddy Geigerの「For You I Will (Confidence)」(24→23)、24位のAll-American Rejectsの「Move Along」(26→24)、25位のBo Biceの「The Real Thing」(27→25)、26位のNe-Yoの「When You're Mad」(28→26)なども好調。まだ一度も聴けていないのですが、29位のDaddy Yankeeの「Rompe」(31→29)がちょっと気になります(笑)。
 これ以下では、大きな変動は特になし。Pharrellが手掛けたSnoop参加のMariahの新曲「Say Somethin'」(37→31)が唯一好調でしょうか。…「Don't Forget~」の時点でさすがに飽きられていた感があるだけに、Mariahの今回の曲はどうなるのかちょっと見もの。

 一方のR&Bチャート。
 1位はDem Franchize Boyzの「Lean Wit It, Rock Wit It」(01→01)、2位はChamillionaire feat. Krayzie Boneの「Ridin」(03→02)、3位はSean Paulの「Temperature」(02→03)、4位はBubba Sparxxx feat. Ying Yang Twinsの「Ms. New Booty」(04→04)、5位はT.I.の「What You Know」(09→05)でした。
 先週書いたら、早速T.I.がランクインしてきましたね(笑)。他は大きな変動なしです。ただ、順位はワンランクしかアップしてませんが、Chamillionaireの放送回数の伸びが相当なもので要注意。

 来週もSean Paul首位となるのでしょうか。
 追随するRihanna、Natasha、そしてShakiraやDaniel Powterにも期待です。


▽ Video Sean Paul 「Temperature」をフル試聴する(YouTube)。

▽ Video Natasha Bedingfield 「Unwritten」をフル試聴する(YouTube)。 ※US版PV

▽ Video Rihanna 「S.O.S. (Rescue Me)」をフル試聴する(YouTube)。

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2006.04.19 Wed
 Def Jam契約第一号ラップ゜アーティストとして1984年のデビュー以来第一線で活躍するLLの通算12枚目のアルバム。LL Cool Jの「Todd Smith」。



 ファンには待望の1枚だったのでは。第一線で活躍し続けるLLの待望のニューアルバムがついにドロップされました。実に12枚目。…デビューが僕の生まれる前なんですね(苦笑)。
 前述の通り、Def Jam契約第一号アーティストとして、84年に当時16歳でのデビュー以来、常にHip-Hopシーンのトップに君臨し続けてきたLL。10代にしてRUN DMCとラップバトルをやってのけたという、伝説とヒットに彩られHIPHOPの創成期から活躍してきたベテラン・アーティストです。その活動は映画までに至り幅広く、マルチな感じをうかがわせます。ちなみに、MCネームの「LL Cool J」は『Ladies Love Cool James』を略したもの。…なんと言う自信なんでしょうか(笑)。そしてそして、このアルバムのタイトルのTodd Smithは彼の本名であります。
 さすがはLLのアルバムだけあって、客演が揃いも揃って豪華ですね。…と言うか、客演無しの曲が1曲も無い(苦笑)。唯一「#1 Fan」と言う曲だけ何も客演がクレジットされていませんが、かなり大々的に女性のコーラスが入っていますしね(一体誰なんだろう?)。
 客演は、Mary J.やJermaine Dupriを筆頭にして、Juelz Santana、Freeway、「All I Have」以来の共演となるJennifer Lopez、Lyfe Jennings、Ryan Toby、Jamie Foxx、112、Pharrell、Ginuwine、Teairra Mari、Mary Mary。プロデューサーにはJDやPharrellなどを起用して、前作で全面的なバックアップをしたTimbalandが参加していないのがいささか物足りないけれど、かなり満足のメンバーなのでは。
 またアゲアゲの楽しい1枚です。

 リードシングル「Control Myself」。
 J-Loこと、Jennifer Lopezをフューチャーしたこの曲。J-Loとは02年の「All I Have」以来の共演です。プロデューサーはJermaine Dupri。…またまたお決まりの『JD Talk』として「Y'all know who this is SoSo Def」のドロップが入ってますが、この曲には上手くリズムに乗れていないのがウケます(笑)。(Bow Wowの「Let Me Hold You」なんかカンペキに決まっているのに)
 これがまた結構大作で、サウンドはMissy(と言うかTimbaland)っぽい感じがするバックトラック。結構音の数自体は少ないけれど、バックのキーボードなど凝っていますね。アクセントの効いた大太鼓のような音のバスドラが骨太な曲にしています。
 まあそうしたバックトラックの凝りようはいいとして、なんかこの曲、The Black Eyed Peasの「My Humps」にメロディーが似ていませんか?(苦笑) そして後半は同じくBEPの「They Don't Want Music」のパクリっぽい感じがしますし…(大丈夫か(苦笑))。
 とは言え、アルバムは多彩なつくりになっています。
 冒頭のJuelzをフューチャーした「It's Ll and Santana」のとんがり具合なんて凄いですね。空中分解しそうなほどの遊びようなのに、それが1曲としてちゃんとまとまっているから凄い。モロDiplomatsな感じで。元々アルバムタイトルの予定だった「Favorite Flavor」はMary J.とのカラミが絶妙で、アダルトな雰囲気に迷い込んだ異端児のキーボードのアクセントが効いています。Lyfe参加の「Freeze」は彼の雰囲気に合わせてかちょっとソウルっぽいテイストで、「Stick Up Kid」なんかの雰囲気に通じる緩めのあったかトラック。Jamie Foxx参加の「Best Dress」はPharrellプロデュースだけあってまた絶妙だし(Jamieも本当に歌手として花開きましたね)、Teairra Mari参加の「Preserve the Sexy」はまたアゲアゲな感じのホットな曲。そして「Down The Aisle」はまた112とのフックが最高!! この曲は相当堪らないですね…。Mary Maryのゴスペルチックな歌いだしからぐっとひきつけられる「We're Gonna Make It」も最高です。
 そして、Ne-Yoの「So Sick」のRemixも収録されていますが、これまたかなりの力作。ここまで大胆にバックトラックのコード進行を変えているのに、原曲の良さを壊さないあたりがすごい…。(SWVの「Right Here」みたいです)

 様々なテイストの曲が収録されていて、キャッチーでとても楽しめる1枚。
 アゲアゲからメロウなのまで、存分に効けることでしょう!

 Special Thx ) ★RuRu★さん


LL Cool J オフィシャルサイト

▽ Audio 「It's Ll And Santana」を試聴する(WMP)。

▽ Audio 「Control Myself」を試聴する(WMP)。

▽ Audio 「Freeze」を試聴する(WMP)。

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2006.04.17 Mon
 Jhelisa、実に9年ぶりとなるニューアルバム。Jhelisaの「Primitive Guide to Being There」。



 9年もアルバムを出していなければ知らないのも当然かもしれませんが(当時僕は9歳ですし(苦笑))、このアルバムを聞いて、一発で聞き惚れてしまいました。
 傑作と謳われる2ndアルバム「Language Electric」(聞いてみたい!)から、9年ぶりのこのアルバム。Bjorkの1stアルバムに参加し注目を集め、94年にソロ・アーティストとして活動開始し、2ndから以降は様々なアーティストに客演として参加すると共に、アフリカなどを旅して充電した彼女。そんな待望の本作は、ニューオリンズを中心舞台に録音され、ハリケーン「カトリーナ」を乗り越えて完成した作品、とのこと。
 当初は「Discovery of Amazing」というアルバムタイトルで、ニューオーリンズの音楽文化を伝える作品だったけれど、同地に住まいを移していたジェリーサも録音が最終段階に入った8月、ハリケーン「カトリーナ」のため避難勧告を受けて僅かな私物と共に10時間をかけアトランタへ避難。アルバムを録音していたスタジオ、Jehlisaの家も大きな被害を受け、アルバムのリリースと録音は延期に。ハリケーンに対する政府の対応や、それに対して沈黙する国民に対しいらだちを募らせたと同時に、カトリーナの体験を通じてJhelisaはアルバム・タイトルを「Primitive Guide to Being There」に変更。避難先のアトランタでこのアルバムを完成させました。(>>HMV)
 「私の曾祖父/曾祖母の出身地でもあるニューオーリンズはアメリカで最強の音楽遺産があって、世界でもっとも熱い場所のひとつよ。私はそこで精神補給をしたかった。そうしてニューオーリンズのミュージシャンが演奏した“Freedom's Land”で、100年以上を経たタイムレスなフレーズにモダンな歌詞を加えて、ゴスペルやブルースの伝統スタイルで歌えたのよ」、とインタビューで語る彼女。アルバムはまさしくその通りのつくりになっていて、ソウルなどのブラック系を感じさせつつも、さすがはBjorkのアルバムに参加していただけあってBjorkっぽい楽曲もあるし、全体的にパーカッション系のサウンドがとても徹底された、完成度の高いエキゾチックな1枚。
 とてもアダルトで、完成された素晴らしい1枚です。

 「Love Is a State of Mind」。(どれがシングルなのか分からなかったので気に入った曲を)
 とてもソウルな感じ漂うオルガンがオシャレ!! もう冒頭から痺れっぱなしです。
 Jhelisaのハスキーな声がまたセクシーで、曲と見事にマッチ。アクセントの効いたフレームドラムとバスドラ、そしてアンニュイな感じの漂うオルガンは本当にお見事。(ちょっと失礼だけれど)歌無しでもかなりイケるぐらいのオルガンの凝りようは本当に耳をかっぽじいて聞いてほしい!! …そして、なんと言ってもJhelisaの歌が素晴らしいですね。シンプルな編成だけに、彼女の声が本当に映えています。
 ソウルが好きな人には堪らない感じの1曲で、アダルトで静かめの曲なんだけれど、情熱的な側面もうかがわせます。低音もさることながら、意外とさらっと歌う彼女の高音の声にはどきどき。まず何より、この曲と出会えて聞けたことが嬉しく感じられるほどです。
 アルバムもしっかりとしたつくりになっていて、前述の通り、全体的にパーカッションのサウンドが徹底されています。
 冒頭を飾る「Freedom's Land」なんか、とってもファンキー!! 踊りだしたくなるような明るさで、シンプルな刻みの上に、遊び心溢れる超絶なピアノがはじけまくり。冒頭にこの曲がもってこられたことが凄い。そして「Flute Band in Gauteng」では、ベースなどの低音が響いていて、その上を踊るギターがすごい。これまたとても完成された1曲で、Jhelisaの歌も聞き応え抜群。続く「Culture Of Silence」はPart-1とPart-2に分かれていて、Part-1はBjorkな感じ。 そこからPart-2へと繋がっていく過程はとてもハラハラとさせられて、是非アルバムで続けて聞いてみてもらいたいつくり。歌が入るPart-2は、ソウルをベースとしつつもとても前衛的な雰囲気をうかがわせる1曲で、ウッドベースのうねり具合や、Jhelisaのうねり具合。どれも揺らぎがあって、エキゾチックで素晴らしい。こんな曲を書ける人がいるんですね…(感嘆)。ラストを飾る「Survivin' (In The Key Of Eflat)」はハリケーン体験に基づく1曲で、パーカッションの凝りようが壮絶。また、Jhelisaの歌もハンパじゃなくて、スカスカなのに隙間ない音楽になっています。

 相当な完成度を誇る1枚です。
 とにかく素晴らしい!!
 ぜひとも手元においておきたいアルバム。


Jhelisa オフィシャルサイト
  インディーズリリースのため発見できませんでした。すいません。

▽ Audio アルバムを試聴する(WMP)。
      HMVのアルバムページへのリンクです。

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2006.04.15 Sat
 「第二のEminem」と謳われた、Bubba、ことBubba Spraxx(読みは「ババ・スパークス」)のサードアルバムが完成。Bubba Sparxxの「Charm」。



 Timbalandが興したInterscopeからデビューした第1番目アーティストであり、南部初の白人ラッパーにして堂々の全米第3位を記録したBubba Sparxx。「白人ラッパー」×「黒人プロデューサー」の組み合わせは、EminemとDreを彷彿とさせ、物議をかもしました。
 そのことから「第二のEminem」などとまで言われたBubbaですが、容姿は特大級。サウンドはサウス。DreとEminemの組み合わせと比較されることなどからそう呼ばれるだけで、全然違った感じです。サウンドはまたこれがゴリゴリ。
 今回はTimbalandの元を離れて、OutkastのBig Boiが立ち上げたレーベルPurple Ribbon Recordsからのリリースですが、「Hey」でTimbalandと共演し、彼との関係はいまだ友好的な模様。客演にはYing Yang兄弟やMr. ColliPark、Petey Pablo(久々に名前を見た(笑))、チカーノからFrankie J.と、南部色の強い感じです。現在、Ying Yang TwinsとMr. ColliParkをフューチャーした「Ms. New Booty」が全米でヒット中。
 作品の幅が広く、楽しめる1枚です。

 リードシングル、「Ms. New Booty」。
 これがまた、サウス色が濃い1曲。cRunkも感じさせるようなトラックで、かなりスカスカなのに妙に聞かせます。殆ど1本調子のドラムにキーボードだけで、「強気」な感じです(笑)。
 パッと聴きではこれが白人ラッパーだとは感じさせないサウスっぽさですごいですね。Ying Yang兄弟はまたまた囁き系ラップでの参加で、ここら辺の事情が分かる人にはメチャメチャ面白いんではないでしょうか(笑)。
 フックは特にメロディーで押されているわけではないのに、フックの始まりの1拍の休符がとてもアクセントが効いていて、ノリやすい感じ。スカスカ系、サウス系、cRunkが好きな人あたりには結構ツボに入る曲でしょう。(……この曲のバックトラック、なんかで聞いたことがある気がしてしょうがないのですが、どなたかご存知の方はいますか?(笑) Youngbloodzでしたっけ。。。)
 アルバムはとても多彩なつくりになっていて、これが結構良い曲が多い!! 元々、前作もギターなどの楽器を多用していて面白かったですしね。
 Sleepy BrownとPetey Pabloが参加している「The Otherside」なんか、細かい刻みに乗っかる弦楽器のサンプリングのコミカルな裏メロが秀逸。またそれに乗っかるラップが煩すぎなくて心地よいですね。フックではチカーノっぽい曲調となり、かなり「聞かせる」面白いトラックです。これは相当いろんな人にヒットするのでは(個人的にも面白いし曲は良いし大好きです)。Frankie J.参加の「Run Away」はギターのメロディーが心地よく、切々とラップするBubba、そしてフックのFrankie J.が見事な1曲。しっとり歌モノ系Hip-Hopが好きな人はとりこになるのでは。この曲も「なんかの曲に似ているなぁ」とちょっと考えてしまったのですが、「Hope」ですね(笑)。そして、Timbaland参加の「Hey!」はまた彼のセンスが冴える打楽器の面白いトラック。うーん、これまたJay-Z + Linkin Parkの「Dirt off Your Shoulder / Lying from You」に似ている気がするんですけれどね(苦笑)。けれどまたテイストが面白くて、Bubbaのアルバムの幅の広さはすごいですね。

 全体的に、とても面白い1枚です。特に、「The Otherside」は個人的に今まであまり聞いたことがない感じで結構新鮮でした。ちょっと音に個性が無い気もするのですが(まあ白人ラッパーと言う時点でキャラクターとしての「個性」は抜群かと思いますが)、その分色々なサウンドが楽しめるかと。
 要チェックです♪


Bubba Sparxxx オフィシャルサイト

▽ Audio 「Ms. New Booty」をフル試聴する(Real)。

▽ Audio 「The Otherside」をフル試聴する(WMP)。

▽ Audio 「Hey!」をフル試聴する(WMP)。

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2006.04.13 Thu
 
R&R [CHR / Pop National Airplay]


 R&R (Radio and Records)とは、一週間に全米の全ラジオ曲で掛かった放送回数をもとにランキングを製作したチャート。専門局が作られて細分化され、ラジオが世界で最も浸透したアメリカならではの業界向け専門誌。純粋にラジオのオンエア回数で今一番アメリカのラジオで掛かる曲(=一番売れている曲)を現したチャートです。
 つまり、このチャートこそ、本当に「今、売れている曲」が分かるチャートで間違いない!



  今週 (先週)
  01位 (01位) →  Mary J. Blige / Be Without You  (8237)
  02位 (02位) →○ Natasha Bedingfield / Unwritten  (7904)
  03位 (03位) →○ Sean Paul / Temperature  (7800)
  04位 (04位) →○ Rihanna / S.O.S.(Rescue Me)  (7796)
  05位 (05位) →  James Blunt / You're Beautiful  (6892)
  06位 (06位) →  Kelly Clarkson / Walk Away  (6477)
  07位 (08位) ↑  Cascada / Everytime We Touch  (5166)
  08位 (09位) ↑  Beyonce' feat. Slim Thug / Check On It  (4741)
  09位 (17位) ↑○ Daniel Powter / Bad Day  (4700)
  10位 (07位) ↓  Ne-Yo / So Sick  (4674)


 ……今週は全体的にチャートが変です(笑)。

 Mary J.4週連続1位。全英ではU2とのコラボ曲「One」もヒットしているMary J.姐さんですが、放送回数はダウン気味。来週の首位はキツイかもしれません。
 そこで2位のNatashaがこのまま着実に首位を狙えるかと思いきや、3位のSean Paulが猛追。とにかくこの曲の勢いはハンパないです。下手したら、上位2曲を飛び越えて首位獲得してしまうかも。
 4位はRihanna。放送回数は伸びていますが、上が強豪なので、トップ3入りはちょっと厳しいかも。ちなみにランク外ですが、早くもNe-Yoが手掛けたセカンドシングルも好調の模様。
 そろそろ勢い切れと言った感じのJames Bluntが5位。こちらもさすがに勢いが落ちているケリクラが6位。7位のCascada、8位のBeyonce共にランクアップしていますが、放送回数自体は大幅に減っています。…今週はこの「放送回数は減っているのに順位上昇」のパターンが多くて不思議。なんでこんな現象が起こるかと言うと、周りの曲の方がさらに放送回数の減りが激しいので、相対的にランクアップしてしまうんですね。順位に惑わされず、赤丸が付いているかどうかに注目!!
 そして17位から9位に飛び込んできたのは、絶好調のDaniel Powter。トップ20に入ってからここまで順位が伸びることは極めて異例で、いかに売れているかが分かりますね。ビルボードでも首位獲得し、ノリに乗っています。
 10位は「When You're Mad」に票割れしているNe-Yoでした。

 10位以下の注目曲。
 順位は変わっていませんが好調な11位のStaindの「Right Here」(11→11)。話は大幅に逸れるのですが、「Right Here」と言えばSWV。そのSWVのココがゴスペルアルバムをリリースするらしいですよ(楽しみ)。閑話休題、Sean Paulばりにものすごい勢いの12位のShakira feat. Wyclef Jeanの「Hips Don't Lie」(19→12)。かなり好調で、トップ10入り間違いなさそうです。コンスタントに放送回数を伸ばしているChris Brownの「Yo (Excuse Me Miss)」(12→13)が13位。この曲もランクダウンしていますが、放送回数は増えています。またまた渋い15位のNickelbackの「Savin' Me」(16→15)、ランクダウンしているもののこれまた放送回数は伸びている16位のPussycat Dollsの「Beep」(15→16)なども好調。ランクアップしているものの放送回数が減ってしまったSaving Janeの「Girl Next Door」(21→20)は残念。
 さらに下位では、Nick Lachey、Teddy Geiger、Bubba Sparxxx(近日記事追加予定)、All-American Rejectsなんかが好調。AARの新曲はまたイントロからドラムのカッコイイ曲ですね。かなり期待。
 また、Ne-Yoの「When You're Mad」(31→28)、Rob Thomasの「Ever The Same」(34→36)、Mariah Carey feat. Snoop Doggの「Say Somethin'」(38→37)、Black Eyed Peasの「Gone Going」(40→38)、Hoobastankの「If I Were You」(39→41)、Bow Wowの「Fresh Azimiz」(42→44)なども好調です。なんだか本当に今週はランクダウンしているのに放送回数が伸びている曲が多くて不思議。
 そしてそして、特筆すべきはFort Minor。「Where'd You Go」(47→33)がまたものすごいスピードでチャートを駆け上っていて、放送回数が今週3番目に増加しています。曲自体も女性ヴォーカルを起用した美しい一品で、今後が気になります。トップ20ぐらいまでは少なくてもいけるのではないでしょうか。

 一方のR&Bチャート。
 1位はDem Franchize Boyzの「Lean Wit It, Rock Wit It」(01→01)、2位はSean Paulの「Temperature」(02→02)、3位はChamillionaire feat. Krayzie Boneの「Ridin」(06→03)、4位はBubba Sparxxx feat. Ying Yang Twinsの「Ms. New Booty」(04→04)、5位はMary J. Bligeの「Be Without You」(03→05)でした。
 7位のKeyshia Coleの赤丸が取れてしまったのが残念。騒がれている割に、いまだT.I.が9位なのが不思議です。トップをつっぱしっていたDFBの赤丸も取れてしまいましたね。

 来週、ついにSean Paul首位となるのでしょうか。注目です。


▽ Video Mary J. Blige 「Be without You」を試聴する(WMP)。

▽ Video Natasha Bedingfield 「Unwritten」を試聴する(Flash)。 ※US版PV

▽ Video Sean Paul 「Temperature」を試聴する(YouTube)。

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2006.04.12 Wed
 11日早朝、Eminemのクルーであり、D12のメンバーであるProof(本名 : Deshaun Hotlon)が何者かに銃撃され、死亡しました。



 各メディアが報じたところによると、通報を受けた警官が8 Mile StreetにあるナイトクラブCCCに駆けつけたところ、Proofと35歳の男性が頭部を撃たれ負傷しているのが見つかった。ProofはSt. John Holy Cross Hospitalに運ばれたが死亡、またもう1人の男性も重体だという。
 当初、もう1人の被害者がD12のBizarreであるとされていたが、所属先のインタースコープによると事件があったとき彼はアトランタの自宅にいたとのこと。当局はクラブ内で起こった口論の末にプルーフらが撃たれたとみて捜査を進めているとのこと。(>>notrax)

 ……ショックでした。
 ProofはEminemと共にD12を作った人物であり、映画「8Mile」からも分かるように、Eminemの昔からの友人です(離婚してしまいましたが、Kimとの再婚の際に介添え人をしたのもProof)。そうした背景もさることながら、D12が個人的に好きだったので、この事件はショックでした。D12がメジャーデビューしたいきさつが、brotherの固い友情を感じるというか、泣かせるじゃないですか…。(すいません、D12のレビューを書いておけば良かったですね…曲も良いですし)
 D12は、Eminemのサイドプロジェクトの感が強いですが、もともとはEminem自体の原点もここにあるのではないでしょうか。7人で結成したグループで、「その中の誰かがソロでメジャーで成功したら、昔の仲間を呼び戻してグループでもデビューする」、という約束の下、一足先にヒットしたEminemがその約束を守ってデビューしたラップグループです。ちなみに6人でのデビューで、1人はこの人も銃殺されたとのこと(そのことを歌った曲が「D12 World」に収録されてます)。
 
 昔のように、「悪ぶっているラッパーがカッコイイ」との風潮がひいてきたとは言え、最近だとBusta RymesのPV撮影中に銃殺事件が発生したり、殺人容疑でCassidyが逮捕されたり、こうゆうのはどうにかならないのですかね…。2PacやBiggieもしかりですが。

 皮肉な話で、Proofが殺害されたのは、映画の舞台でもあった"8 Mile"。
 そして、「Encore」からカットされ、全英では1位をも獲得したEminemのシングル「Like Toy Soldiers」のPVで、銃殺される役を演じていたのもProofです。(これはBeefについて歌っている曲)
 なんだかやりきれないですね。
 改めて「Like Toy Soldiers」を聞いて、そのフックの歌詞に胸が締め付けられてしまいました。感傷的過ぎるとの批判もあるけれど、この曲が「Encore」で一番好き、とのお呼びも高い曲です。

 普段こうした曲紹介の仕方はしませんが、書かずにはいられませんでした。
 「Like Toy Soldiers」を、そしてD12の曲を、是非歌詞までじっくり聴いてみてください。

R.I.P.

[追加更新](06/07/03)
 EminemとD12が中心となり、4月に亡くなったD12のメンバー、Proof(本名Deshaun Holton)を追悼するオリジナルTシャツを発売した。
 Tシャツはプルーフの葬儀でEminemらが着用していたものと同じデザインで、胸にProofの顔と背中部分に"Big Proof Forever 1973-2006"という言葉がプリントされ、白、黒、赤、ネイビーブルーの4色、6パターンでの展開となる。価格は20ドル(約2,300円)で、Proofを描いた限定ポスター(約5,000円)と合わせてShady Records内に創設されたプルーフの追悼サイト、BigProof4Ever.comにて販売されており、米国外から購入することも可能だという。
 これらのグッズの売り上げはBig Proof Forever Foundationを通じ慈善活動やプルーフの家族の援助などに使われるとのこと。(>>notrax)


Proof追悼サイト "Big Proof Forever"

D12 オフィシャルサイト
  ここの最新のニュースでも訃報が書かれています。

▽ Video Eminem 「Like Toy Soldiers」を試聴する(YouTube)。
      実際にこのPV通りにProofが亡くなったかと思うと、いたたまれません。

▽ Video D12 「My Band」を試聴する(YouTube)。

▽ Video D12 「How Come」を試聴する(YouTube)。

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2006.04.10 Mon
 久々に女性ヴォーカルのロックバンドがヒット。これまたカッコイイ注目株。Saving Janeのデビューアルバム、「Girl Next Door」。



 国内盤が発売されていないのと、この作品がデビューアルバム、また、ヒットといってもチャート20位程度のヒットなので日本ではまだまだ認知度が低く、僕自身もあまり情報を持っていません(すいません)。
 けれどこれがまた、これからが楽しみな感じのバンドなんだ。
 最初聞いたときは3年ぐらい前にAvrilを筆頭にして旋風を起こした「ガールズロック」的なソロ歌手なのかな、と思いましたが、それにしてはバンド名っぽい名前がついているし、「となるとギャルバン?」との予想を裏切って、男性5人+女性ヴォーカルのロックバンドでした。女性ヴォーカルを立てたロックバンドが全米ヒットしたのは、Evanescence以来なのでは。
 Marti Dodsonを中心とした6人組バンドだそうで、ヴォーカルのMartiは結構美人系(まあ時代の流れなのでしょうが目バリの濃いメイクをしてます(笑))。一見ヴィジュアルはポップで軽そうな感じですが、男性陣は結構ロッカーな雰囲気です(笑)。音はまあポップ寄りなのですが(笑)。
 現在タイトルトラックの「Girl Next Door」がヒット中で(これって同じタイトルのティーン向け映画が数年前にあった気が)、ロックしつつも煩いほどではなく、ちょっとポップな要素もあるキャッチーなメロディー、そして歌詞が(女性ではなく)「女の子」のハートぐっと捉えている模様。
 いささか一発屋の匂いもしているのですが(笑)、これからが楽しみな感じの注目バンドです♪

 リードシングル「Girl Next Door」。
 自分よりも綺麗な女性について嫉妬している歌詞で、共感を呼ぶのも「なるほど」の1曲。(対訳は「Letters from Music」さんに載っています)
 歌詞の雰囲気を体現したかのようなちょっとアンニュイなイントロから幕を開けて、見かけによらず太い声でMartiが歌う。
 フックはとてもシンプルで、これまたリスナーの心を掴みやすいシンプルさ。(コードもまた本当にシンプルで(笑)) 女性はまさに、大声で歌いたい(>パーミーの曲のタイトルか(笑))ような感じなのでは。
 メンバーにキーボードがいるようで、それが少し音楽の幅を広げていますね。ポップなんだけれどロックの片鱗もうかがわせるきわどさがあります。
 曲自体がキャッチーなのもさながら、PVもまたとても面白いストーリーがついていて、英語が苦手な人も、これを見れば一目瞭然。かなり笑える流れで、面白いです。
 どうにもティーン向けのポップバンドっぽい印象が強いシングルがヒットしてしまいましたが、アルバムは結構ロックしている曲も。重ね録音のヴォーカルが浮遊感ある高音のメロディーを歌い上げている「Happy」、抑え目のギターとメロディーごとのリズムのキレが心地良い「Reasons Why」、スキップのリズムとドラムのフレームカットが軽快さを誘う「Sleep on It」、キーボードが綺麗な「Come Down to Me」などなど、あまりに煩いのは苦手だけれど、という人とか、日本人ウケしそうなトラックが満載。
 …そうか、ここまで書いて来て気付いたけれど、Kelly Clarksonのようなポップロックが好きな人にはど真ん中かも。

 まだちょっとバンドのスキルには疑問がありますが(ポップバンドで良いならそこそこだとは思いますが)、これからが楽しみな感じのバンドですね。
 面白PVは女性の方必見です!!


Saving Jane オフィシャルサイト

▽ Video 「Girl Next Door」を試聴する(WMP)。

▽ Audio 「Girl Next Door」を試聴する(MP3)。

▽ Audio 「Come Down to Me」を試聴する(WMP)。

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2006.04.08 Sat
 コロンビアが産んだSSW(シンガー・ソング・ライター)、Shakiraの、1300万枚を売り上げた「Laundry Service」に続く英語アルバム、「Oral Fixation : Vol, 2」



 この記事のカテゴリを「Dance / Reggae」にしてしまうのには抵抗があるのですが、現在大ヒットの「Hips Don't Lie」に焦点を当てて紹介したいと思うので、これにさせてください(ぺこ)。
 さてさて。
 現在アメリカではShakira(読みは「シャキーラ」)の最新シングル「Hips Don't Lie」が大ヒット。個人的には「Don't Bother」の方が好きなのですが(笑)、どうにもこういうラテン系のダンスチューンの方が売れる傾向にあるみたいですね。現在Sean Paulのアルバムからのセカンドシングル、「Temperature」も大ヒットしていて、やはりこういう音楽に対するコンスタントな「需要」があるのでしょう(たしかにたまに無性に聞きたくなる)。
 さすがは人種や文化に対する認識の強いアメリカ人もそこをちゃんと理解しているのか、「本場」の人が演奏する「本場」の音楽(Shakiraの場合「ラテン」)しか受け入れない(とまで言うと御幣がありますが、日本人のようにJ-Rapを許容しちゃうほど寛大ではないというべきか)風潮に見事に入り込んで、この「Hips Don't Lie」が成功へと繋がっている模様です。…慥かに、ロック~なShakiraも好きなのですが、この曲ではまた彼女の魅力的な一面がうかがえています。
 そしてなんと言っても、個人的にもとても大好きなWyclef Jean参加と来ていますからね……。もう文句なしでしょう。今年の暑くなる季節を前に、Shakiraがフロアを熱くしてくれそうです。
 Shakiraはコロンビア生まれの29歳。13歳の時にデビューアルバムをドロップして以来、アメリカ、アルゼンチン、コロンビア、チリ、中央アメリカ、メキシコ、スペインと南米を中心にして大ヒットし、その成功ぶりはラテンアメリカの伝説と言われているほど。前作は、全世界で1300万枚の売り上げを記録。グラミーも受賞し、ペプシのCMでも脚光を浴び、MTVのVMAなどでもおなじみ。この作品は、2001年の「Laundry Service」アルバムに続く、彼女の英語アルバム。(ちなみに来月、お得なリイシュー盤が発売)
 ロックからラテンから様々な音楽を取り入れた音楽は、彼女だからこそ作りえる、趣深い世界。ボーダーレスな、万人に通用する楽しい1枚です。

 シングル「Hips Don't Lie」。
 Wyclef Jean参加の熱~い1曲。
 この「お尻は嘘を付かない」という一風変わったタイトルは、反語的な意味合いで、「いい曲は腰がわかっている(=自然にお尻や腰がリズムをとってしまう)」だとのこと。…なるほど、まさしく曲にマッチしたタイトル。
 イントロからまたラテンにノリが良い♪
 いかにも打ち込みなトランペットから心地よく曲は幕開け、レゲトン的な2拍子のノリが最高。Wyclef JeanもShakiraもセクシー極まりなく、カラミが最高。
 途中で3連符のブレイクなどがとてもアクセントが効いていて、本当に「腰に来る」1曲。メインリフであるトランペットのメロディーがキャッチーで覚えやすく、最初から最後まで安心して聞けて、なおかつ存分に楽しめるパワフルなつくり。
 フックのShakiraがまたセクシーで、ぞくぞくします。彼女の声とラテンの相性が抜群で、またセクシーに歌い上げる技量はさすが。
 PVがまたセクシーで、幼少からベリーダンスをやっていたというShakiraだけあって、彼女の腰の動はヤバイ(笑)。男性陣は釘付けなのではないでしょうか。アメリカでヒットするのも頷ける、本当にHOTなPVです。
 アルバムでは、リードシングルの「Don't Bother」のようなロックもアリで、多彩な内容に。「Hips Don't Lie」から入った人は、「Don't Bother」がロックなので驚くかもしれないですね(笑)。これがまたかなりパワーのある曲で、カッコイイ訳ですが。冒頭を飾る、ヘヴィーな3連符トラックの「How Do You Do」はパンチのあるロックで、そのセクシーな風貌とのギャップがまた「セクシー」(Alanisみたいな)。少しメロウなラテンポップ風の「Illegal」はとても聞きやすいし、フォービートが痛快な「Hey You」なんかは心のそこから楽しくなれるShakiraの歌い方も楽しいトラック。アルバム全体として、とても痛快な1枚と仕上がっています。

 これから、改めてShakira旋風が巻き起こりそうですね…。楽しみです。(個人的にはやはり本領(?)のロック曲でもヒットしてもらいたいところですが)
 余談になりますが、ShakiraはIQがなんと140の天才。見事なトリリンガルなのだとか。(そんな記事をABCでうっすら読んだ記憶あり) …すごいですね。音楽に長けている人というのは、それだけではないっていうか。……羨ましい限りですが(笑)。
 要注目です!!


Shakira オフィシャルサイト

▽ Video 「Hips Don't Lie」を試聴する(YouTube)。

▽ Video 「Don't Bother」を試聴する(YouTube)。

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2006.04.06 Thu
 
R&R [CHR / Pop National Airplay]


 R&R (Radio and Records)とは、一週間に全米の全ラジオ曲で掛かった放送回数をもとにランキングを製作したチャート。専門局が作られて細分化され、ラジオが世界で最も浸透したアメリカならではの業界向け専門誌。純粋にラジオのオンエア回数で今一番アメリカのラジオで掛かる曲(=一番売れている曲)を現したチャートです。
 つまり、このチャートこそ、本当に「今、売れている曲」が分かるチャートで間違いない!



  今週 (先週)
  01位 (01位) →○ Mary J. Blige / Be Without You  (8456)
  02位 (02位) →○ Natasha Bedingfield / Unwritten  (7861)
  03位 (05位) ↑○ Sean Paul / Temperature  (7355)
  04位 (04位) ↑○ Rihanna / S.O.S.(Rescue Me)  (7255)
  05位 (07位) ↑○ James Blunt / You're Beautiful  (6917)
  06位 (06位) →○ Kelly Clarkson / Walk Away  (6657)
  07位 (03位) ↓  Ne-Yo / So Sick  (5865)
  08位 (09位) ↑  Cascada / Everytime We Touch  (5524)
  09位 (08位) ↓  Beyonce' feat. Slim Thug / Check On It  (5498)
  10位 (10位) →  Fall Out Boy / Dance, Dance  (4766)

 Mary J.、3週連続1位。さすがは女王ですね。老若男女、安心して聞けるアーティストなのではないでしょうか。赤丸はついたままですが、微妙に放送回数はdown。
 2位は粘り強いNatasha。Mary J.より断然の勢いがあるので、これはひょっとしたらひょっとするかも…。英国兄妹歌手トップ10入りの記録も打ち立てたことだし、ますます勢いに乗っている感じ。
 そして3位はSean Paul。…もうこの勢いはすごい。今週3番目に放送回数が増えた曲です。ちなみに2番目がShakiraの新曲で、なんだかこういうテイストの曲はウケが良いみたい。ここまで上位に来ても衰え知らずとなると、首位獲得が見えていますね。ちなみに、曲自体はずーっと前から聞いていましたが、ついこの間初めてPVを見てびっくり(笑)。レゲエで紅葉した木の葉が舞う秋のPVっていうのもアリなんですね(笑)。
 4位はRihanna。アルバム発売が目前ですが、まだ「Music of the Sun」から日が浅いので、個人的には全然そんな感じがしないかな(笑)。ちなみにセカンドシングルはレーベルメイトのNe-Yoが手掛けた「Unfaithful」ですが、これがバラードとのこと。…あのメロディーメーカーのNe-Yoのバラードを女性が歌うとどうなるのかとっても楽しみです。
 5位はJames Blunt。ビルボードよりも遅れていますが(すぐにはCD売り上げが反映されないチャートですし)、こちらでも急上昇。
 先週赤丸がとれて、このまま下降するのかと思いきや再浮上のKelly Clarksonが6位。赤丸が再びついたとは言え、放送回数の伸びは非常に少なく、ここら辺が粘りどころでしょう。
 7位はNe-Yo。サードシングル「When You're Mad」に票割れ状態。8位はCascada。順位こそ上昇しているものの、放送回数は減っています。9位はBeyonve'、10位は粘り強いFOBでした。
 なんだかチャート上位がどれも赤丸が付いていて混戦気味。

 10位以下の注目曲。
 11位のStaindの「Right Here」(12→11)。一時は駄目かと思いましたが、トップ10入りしそうな勢い。12位のChris Brownの「Yo (Excuse Me Miss)」(14→12)。またこの曲はChrisの歌唱力が存分に生きているので、シングルヒットするかいなかに係わらず、シングルカットしたのは正解かと。トップ10入りもちらほらと見えてきています。15位のPussycat Dolls feat. will.i.am.の「Beep」(18→15)。 前2曲にくらべると勢いが無いですが、それでも好調です。一気に5ランクアップで16位のNickelbackの「Savin' Me」(21→16)。またニッケルは渋くて良いですね~。17位のDaniel Powterの「Bad Day」(23→17)。今週最も放送回数が増えた1曲。日本でもかなり耳にする機会が増えてきて、みなさんもそろそろフックはつい「合唱」なのでは(笑)。なんか改めて良い曲だなぁ…。19位のShakira feat. Wyclef Jeanの「Hips Don't Lie」(25→19)。Shakiraがトップ20入りするのって初めてなのでは。勢いありますね~。個人的には「Don't Bother」とかのが好きなんだけれど、Wyclef Jeanも大好きだからこの曲も好き(笑)。R. Kellyとの「Ghetto Religion」とか未だに大好きだなぁ。
 さらに下位では、Nick LacheyやNe-Yo、BEPなどが好調。ピークを過ぎて下降一直線だったJuelzの「There It Go」に再び赤丸が付いているのはなんでなんだろう(笑)。新顔では、Mariahの新曲、Keyahia Coleの「Love」などがランクイン。Keyshiaのこの曲は本当に好きなだけに頑張ってほしいなぁ…。
 そしてそして。すっかり「アメリカでは外してしまった」との感じだったFort Minorの「Where'd You Go」がなんと47位に初登場!! これには驚きました(リードシングルは外しちゃうし、アルバムはビルボード初登場60位だったし)。この曲なら女性ヴォーカルだし、アメリカでもヒットするかも。是非是非頑張ってもらいたいところ!! …久々にアルバムを改めて聞いたらやっぱかっちょよかったよ……マイク・シノダ…。

 一方のR&Bチャート。
 1位はDem Franchize Boyzの「Lean Wit It, Rock Wit It」(01→01)、2位はSean Paulの「Temperature」(03→02)、3位はMary J. Bligeの「Be Without You」(02→03)、4位はBubba Sparxxx feat. Ying Yang Twinsの「Ms. New Booty」(05→04)、
5位はChris Brownの「Yo (Excuse Me Miss)」(04→05)でした。
 DFBは本当にすごいですね~。うーん、未だに日本や総合チャートではパッとしないのが残念。
 Keyshia Coleが7位で結構好調で嬉しい限り。Kelisがランク外に登場しているんだけれど、そういえばアルバムの話が出ていましたっけ…。

 Mary J.が首位独走状態。
 とは言え、チャート上位は注目曲が目白押しなので、来週も要チェック!!


▽ Video Mary J. Blige 「Be without You」を試聴する(WMP)。

▽ Video Natasha Bedingfield 「Unwritten」を試聴する(Flash)。 ※US版PV

▽ Video Sean Paul 「Temperature」を試聴する(YouTube)。

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2006.04.05 Wed
 2005年の世界全体のCDアルバムセールスランキングが、International Federation of the Phonographic Industry(IFPI)よりようやく発表されました(>>BARKS)。
 気になるそのトップ10。


1位
「X&Y」 Coldplay (830万枚)

 シングルは、英国バンドとしてビートルズ以来シングルチャートでビルボード初登場トップ10入りしてしまうし、何より本国イギリスを筆頭にして、世界的に売れた感の強いColdplayが1位。
 …まあここの読者の人ならご存知かと思いますが、僕はこのアルバムで大いにColdplayに失望したので、この結果はちょっと解せないですね(笑)。セカンドまでは好きだったんだけれど、またおんなじことをやられても。
 ちなみにこのアルバム、アメリカの音楽誌で行われたアンケートで、「実際の完成度よりも評価が高すぎるアルバム」ランキング3位にもランクインしていて(1位はニルバナ)、僕はそれに納得(笑)。


2位
「The Emancipation of Mimi」 Mariah Carey (770万枚)

 2005年は女王復活、Mariahの一年だったと言っても過言ではなかったでしょう。
 セールスはもとより、ずーっと嫌われていたグラミー賞も受賞し、「女王健在」っぷりをアピール。リードシングルの「It's Like That」こそコケたものの、続く「We Belong Together」は2005年を代表する一曲でしたね。他にもヒットが続きました。


3位
「The Massacre」 50Cent (750万枚)

 なんで50はここまで人気があるんですかね(笑)。「勢い売れ」の感じが否めないのですが…(特にラッパーとしてすごいか?)。
 とは言え、チャート上位ランクインの難しいラップでR&Rチャートにシングルヒットを送り込み、Gameやらと色々マスコミを騒がせつつ、2005年も50の活躍が目立ちました。


4位
「The Monkey Business」 The Black Eyed Peas (680万枚)

 去年の今頃は、いつ出るかいつ出るかと非常にそわそわしていた気がします。2005年、あれほど楽しみにしていたアルバムそうないかと。
 シングル的には、どの曲も「中ヒット」という感じですが、コンスタントに全曲売れましたね。というか、このアルバムの、「一枚のアルバム」としてのクオリティはすごい!! 全曲シングルカットぐらいの勢いですが、それも大いに頷けます。
 また、05年から06年に掛けては、will.i.am.がプロデューサーとしても成長した1年でしたね。


5位
「American Idiot」 Green Day (640万枚)

 一昨年発売のアルバムなのに、堂々のランクイン。年を跨いでいなかったら、もっと上位なでしょう。
 さすがは「Grren Day的『Joshua Tree』」とまで言われただけある、充実のロックアルバムでした。聞きあきない1枚ですよね。メッセージ性も強くて、音楽と言うもの以上に幅がある傑作でした。


6位
「Confessions on a Dance Floor」 Madonna (630万枚)

 全編ダンス曲と言う事で、往年のMadonnaファンから若年層まで、世界的に売れました。…いやー正直ここまでMadonnaって売れていたんですね(笑)。騒がれている割にあんまりチャート上位に来ないな、という感じがしたのですが、世界的にかなり分散して売れたのかと。
 グラミーのパフォーマンスや、オドロキのレオタード衣装、とにかく齢を感じさせないパワフルさです。まだまだ全然イケますね!! 来日も楽しみ。


7位
「Blakaway」 Kelly Clarkson (610万枚)

 アメリカでは、2005年は彼女の「独り占め」の年でした。恐らく、このセールスも、8割以上がアルリカの売り上げではないのでしょうか。(未だに日本での知名度低いですし)
 見事に「脱アイドル」をし、曲がどれもキャッチーで入りやすかった。作曲もAvrilやBenなどとツイていて、とっても上手くあいていたポストにはまった感じがします。


8位
「Curtain Call」 Eminem (550万枚)

 僅か一ヶ月のセールスとしては大健闘なのではないでしょうか(12月発売)。本当に僅差でJamesを破っての8位だとのこと。
 リードシングルが「When I'm Gone」だったり、引退説などが囁かれたりしたものの、やはり彼は健在ですね。
 エムの変遷が分かる貴重な1枚だと思います。


9位
「Back To Bedlam」 James Blunt (550万枚)

 イギリスだけだと、2005年最も売れたアルバムです。世界的なヒットは今年に入ってからという感じでしょうか。まだまだセールスは伸びることでしょう。
 こういうアコースティックで、とてもオーソドックスな作品が受け入れられるというのは嬉しいですね。


10位
「Intensive Care」 Robbie Williams (540万枚)

 これって、アメリカのセールスはほとんど皆無なんじゃないですか?(笑) いやー、よくランクイン出来ましたね…。
 ここでは取り上げていないですが、この作品も「アルバムとして聞ける」1枚なのではないでしょうか。Robbieも毎回コンスタントに売れますね。


 こうしてみると、やはりR&Bはあくまで「アメリカ市場」であって、世界的なヒットは難しいと分かりますね(笑)。ラップもイギリスで受け入れられるか否かが鍵と言うか。
 個人的には「さすがにColdplayが1位はないだろ」と思うのですが(笑)、けれど結構妥当なセールス結果でした。


2005 Year-End Single Chart

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2006.04.03 Mon
 現在全米で「Right Here」が絶好調のStaindの2年ぶり、5枚目(メジャー4枚目)のフルアルバム、「ChapterⅤ」。



 前々からStaindは知っていましたが、さすがの僕でも「重すぎる」ので聞いていませんでした(笑)。←当時はまだヘヴィが駄目だったので。
 けれどこれが!!
 現在「Right Here」がR&Rチャートでトップ10入りを目前にしていて、改めてちゃんと聞いてみたのですが、「『歌モノ』ヘヴィロック」と言われるだけあって、聞きやすいしカッコイイ!! なるほど、チャートで上位までいくのにも頷けます。(ロックってかなり歌モノでない限りチャートで上位にいきません)
 ニッケルとか3 Doors Down、Papa Roachとかが好きな人にはかなりツボに入る重たさなのではないでしょうか。最近ロック離れしているのですが、久々に「お、良いじゃん」と思いました。
 アルバムは全米初登場1位。アルバム発売から送れること半年、シングルもノリに乗っています。Limpbizkitに見出され、Linkin Parkも絶賛、というバンドだけあって、売れ方もそんな感じですね。
 それにしても、最近チャート上位にコンスタントにロックがランクインして良いですね。

 シングル「Right Here」。
 美しいギターから幕開けるこの曲。ちょっと物憂げなAメロからぐっとひきつけられる感じ。
 とにかくドラムが上手いですね。このドラムが無かったらこの曲は成立していないのではないでしょうか。バスドラのあの刻みの速さはなんなんだろう…。本当にすごい(しかもダブルじゃないって言う…)。フィルインの仕方なんかもとても「大人っぽい」です。ガチャガチャせずに、曲を上質なものとして支えているのは他ならぬこのドラムですね。
 そしてフックではギターががんがん。これがまた聞き応えのあるフックとなっています。メロディーを殺さない演奏具合がまた絶妙で、「『歌モノ』ヘヴィロック」と謳われるだけあって、そのメロディーラインもシンプルだけれど秀逸。ライヴとかでは合唱な感じかと。
 全体的に、メロディーはとても刻みがゆったりしているのに対して、ギターやベース、ドラムがリズムを徹底していて、隙間の無い雰囲気を作り上げています。
 とても格調の高い感じがする、アダルトなロックと言った感じ。とにかく、テクが上手い。
 アルバムも安心して聞ける感じで、冒頭の「Run Away」は疾走感あるコーラスとヴォーカルの掛け合いが気持ち良い1曲。細かいベースが全体をうねっているような感じに仕上げている、ロックにしては珍しい3連符トラックの「Please」、マシンガンのように激しく責める「Cross to Bear」、シンコペーションを多用して、変拍子のような感覚の3拍子トラックであるかなりのテクをうかがわせる「Devil」、などなど。ベースとドラムのセンスが映えていますね。またとても面白いリズムが多い。…ロックバンドにしては、とても幅があります。

 ロック好きの方は聞いて損はないかと。
 とてもセンスがあり、しかもテクもある、良質なバンドです。


Staind オフィシャルサイト

▽ Video 「Right Here」を試聴する(WMP)。

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2006.04.01 Sat
 殿下、傑作アルバムを見事に完成。Princeの「3121」。



 94年に発音不明な記号、に名義を変えてからは、些か地味な感じだった殿下ですが、前作04年の「Musicology」で原点回帰。見事なアルバムをドロップし、グラミーも受賞、そしてこの作品「3121」と、再び絶頂な感じのするPrinceの話題のニューアルバム。既に「3121」は全米初登場1位を獲得。進化し続けている殿下のサウンドは、本当にすごいですね…。(前作の「Musicology」、個人的にとっても好きで、もっと早く取り上げていればよかったですが…)
 それにしても、基本的なサウンドを持ちつつも少し保守的で、毎回似たようなアルバムになってしまっている「大御所」と呼ばれるアーティストなら大勢いますが、Princeのようにどんどんサウンドが変わっていっているアーティストは珍しいのではないでしょうか。前衛的(アバンギャルド)過ぎて、些かリスナーが追いついていけていないほどという気がします。本当にこんなに長く音楽活動を続けているのに、素晴らしいことですよね…。
 今回のアルバムは、改めてFunkを感じさせる1枚。…僕のように、Prince世代ではない人から親父世代まで、ノーバウンダリィーズで聴ける、
音楽を聴く者は全員必聴の1枚。
 「一体この4桁の数字は…?」と言うアルバムタイトルは、夜な夜な有名人を集めてジャムセッションしているという(設定?)ハリウッドにある殿下の自宅の住所がthirty-one twenty-oneからとったという噂。さらに「Te Amo Corazon」のデジタル配信日(12月13日)を逆さにした数字でもあり、セカンド・シングル"Black Sweat"を3分12秒、そして正式なアルバムリリース日を3月21日(3/21)にセッティングしたそう(>>HMV)。……さすがは殿下、芸が細かい!!(っていうか、細かすぎて気付けない(笑))
 もう本当に、堪らない1枚ですね。

 リードシングル、「Black Sweat」。(注・インターネットでの配信先行シングルは前述の通り「Te Amo Corazon」)
 とんがってますよ。…めちゃめちゃとんがっていますよ。
 ラジオ版「ベストヒットUSA」で小林克也氏も話されていましたが、PharrellとかのNeputunesのゴリゴリサウンドなんかよりも断然とんがっているからすごい!! …こんな曲を書ける40代(というかもう50歳)が居るって(良い意味で)怖ろしいですね……。
 一体Princeのこのセンスはどこから来るのか……そしてこの「最先端であり続ける」ステイタスっていうのはどうやったら出来るのか……もう本当にすごい。(嗚呼、今回のレビューは「すごい」の連呼になりそう)
 曲はとってもシンプルなメインリフのループで、殆ど打ち込みのドラムとオマケ程度のベースだけ。それに間奏でこれまた耳が痛くなるようなきついキーボードが使われているぐらいです…。
 なのにどうしてこれほど濃厚なんだろう。
 とっても重圧で、隙間の無い曲。どうやったらこんなサウンドを作れたものか……すごいです。
 シンプルにのにリズムがしっかりしていて、けれどどこか「揺らぎ」がある。時折変拍子になって、メロディーの前にフィルインし直すエロさ(とでも言うしかない(笑))や、ベースやキーボードに施されたさり気無いエフェクトもその雰囲気を最大限に発揮していますね。
 またPrinceの歌も素晴らしく、これだけ難曲を歌えちゃっているって、尋常じゃないというか…。
 この曲が雰囲気を決定付けているのは間違いなく、アルバムもまたヤバイつくりです。
 先行シングルの「Te Amo Corazon」のラテンとジャズが絡んだような曲も抜群のセンスが映えています。色々な方向へと走った彼だからこそ、どんなジャンルの曲であっても洗練されていますよね。バウンスの効いた「Incense and Candles」なんていう曲をやれてしまうのもすごい…。タイトルトラック「3121」ももちろんヤバイですし……このままだと全曲ベラベラと書いてしまいそうなぐらいで。というか、このアルバムなら1日1曲レビューくらいの勢い(笑)。
 とにかくすんげーアルバムなんですもう……。「Musicology」のその場でジャムっているような生っぽいサウンドもヤバかったですが、今回のシンセ使いもすごいですね…。
 いやー、、、誰もPrinceには追随出来ない…。
 まずレビューを書くことからして無謀だと、ここまで書いてきて痛感(笑)。

 老若男女、絶対必聴、「買い」のアルバムです!!
 このファンキーなサウンドをご堪能あれ!!

 話は逸れるけれど、結局日本で初回特典の「パープルチケット」を当てた超幸運な方はいずこ……。


Prince 「3121」 特設サイト

▽ Video 「Te Amo Corazon」他を試聴する。

▽ Audio 「Black Sweat」を試聴する。

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