SOULTRAIN

「SOULTRAIN」 n. 名詞 : 魂列車

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2006.07.07 Fri
 イギリスで火がついたのを勢いに、全世界的なヒットとなりそうな謎のユニット、Gnarls Barkleyのデビューアルバム、「St Elsewhere」。



 イギリスでは脅威の9週連続チャート1位、アメリカでも現在チャートを上昇中と、何やらとてつもない勢いで旋風を巻き起こしているGnarls Barkley(読みは「ナールス・バークリィ」)。
 彼らについては情報が少ないので、HMVの解説記事から引用させてもらいましょう。
 Gnarls Barkleyは、現在のミュージック・シーンで大きな注目を集める2人の奇才=DJ Danger MouseとCee-Loによる謎のプロジェクト。
 Danger Mouseは、Jay-Zの「Black Album」のアカペラとBeatlesの「White Album」のインストをミックスさせた「Grey Album」(発売されるも後に回収)によって音楽シーンに衝撃を与え(慥かにそりゃびっくりだよ(笑))、Gorillazの最新作「Demon Days」のプロデュースによって一気にメジャー・シーンへ進出した鬼才DJ。2004年には「GQ」誌の「Men of the Year」にも選ばれる。ソロとしての活動のほか、ラッパーのMF Doomと組んだDanger Doomなどのプロジェクトとしても活動中。
 一方のCee-Lo(シー・ロー)は、アトランタをベースに活動するヒップホップ界でも1、2位を争う異能集団4人組=Goodie Mobの一員にしてソロでも活躍。ソロでは2002年に「Cee-lo Green And His Perfect Imperfections」、2004年に「Cee-lo Green Is The Soul Machine」の2枚のアルバムをリリース。早口のラップだけでなくオールド・ソウル感満点の歌声を聴かせるマルチな才能を持った異色ラッパーである。
 そんな2人のよるGnarls Barkleyのケミストリーにいち早く反応したのがイギリスだ。彼らの1stアルバム「St Elsewhere」からのリードシングル「Crazy」がUKでいきなりダウンロード・チャート1位を獲得してしまったのだ!(>>HMV)
 ……なんかこの時点で既にもう2人が尋常じゃない感じで(笑)、凄いですよね…(「Black Album」と「White Album」をミックスしたから「Grey Album」って…(笑))。こうして現在大ヒットとなっているのを顧みると、GorillazのDamon Albarnの耳は確かだなぁ(「Demon Days」の解説でもDanger Mouseについてはかなりのページを割かれていますし)。
 まあそんな、このヒットにたどり着くまでもすごかったわけですが、このアルバムも強烈です。ジャンルもいまいちどれにして良いかよく分かりません(笑)。
 こいつらのサウンドをあーだこーだ言っても説得力がない気がするので、とにかく「聞いてみて」の一言に尽きます。これはアメリカでも流行ることでしょう!! 今年の夏は世界的に「Crazy」が流行の予感です♪

 シングル「Crazy」。
 ガツンとインパクトのあるような曲ではありませんが、癖になる感じですね。フックはかなりツボに入る人も多いのでは。
 イントロの入り方に、DJ的なものを感じます。Aメロは大人しい感じなんだけれど、この編曲がお見事です。すっごいバランスが良い。特にベースがカッコイイし、この曲には妙にこのスカスカなドラムがマッチ。ずっとハミングしてるコーラス(生ではなくサンプリングか?)も上手い具合に曲を盛り上げているし、本当にこのKnife Edgeの上のような絶妙なバランスが良いです。
 そしてフックはCee-Loの歌声がっ!! 「この人は本当にラッパーかいな」っていうぐらいで(笑)、というかこの曲は全編歌のみなんだけれど、この声にとても惹きつけられますね。。。ソウルフルな感じのヴォーカルで、これがものすごい聴き応えアリです。
 ちなみにこの曲、Nelly Furtadoがカバーしたりもしていますが(ライヴバージョンですが)、さすがのNellyもかなわないかな、と言う感じ。さらに余談になるけれど、Parisがこの曲のカバーをしたいって言い出して、アルバムの発売が延期になりそうになったりもしましたね(笑)。…良かった、Parisなんかにこの曲をカバーされなくて(笑)。
 これは本当に「唯一無二の」曲で、ヒットするのも「うんうん」。全ての要素が上手いこと相乗効果を生み出して、実に絶妙ですね。
 またPVもかなりの力作で、これは必見。このアルバムはアートワークのこだわりも感じさせますが、PVもまた一度見たら忘れられない感じです。心理テストなんかで使われる、インクを紙に垂らして作った模様のイメージなんだろうけれど…(なんて言うんでしたっけ、これ。「アルジャーノンに花束を」の作中で名前が出てきたのに忘れてしまった)渋いし、Cee-Loのモノクロの映像が迫力です。
 アルバムも実にぶっ飛びな1枚で、Coldcutが「おもちゃ箱をひっくり返したような」とか言われたけれど、それ以上にそんな感じ(笑)。HMVの記事で、「lがちょっと悔しい思いをしてるんじゃないかと思うのは私だけ?」などと書かれていましたが、それも同感です。とにかく、音が多彩。卓越したセンス。……いや、凄い。
 「Smiley Faces」のモータウンサウンドも見事にハマちゃってて、もはや笑うしかない?(笑) Violent Femmesのカヴァー「Gone Daddy Gone」にはGorillazのサウンドに通じるものを感じるし、「Go Go Gadget Gospel」なんかここまでハチャメチャなのに曲としてまとまっているから神がかり的。Cee-Loのソウルフルでゴスペル的な歌声が全てを繋ぎとめているんだろうな…。なんだか運動会のBGMにはもってこいな気がするような曲です(笑)。「クシコスポスト」みたいなね(笑)。

 パンチの効いた、すごいパワーのある1枚。
 これは持っていて損はないですね!!


Gnarls Barkley オフィシャルサイト

▽ Video 「Crazy」をフル試聴する(WMP)。

▽ Audio 「Go Go Gadget Gospel」他3曲を試聴する(MySpace)。

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