SOULTRAIN

「SOULTRAIN」 n. 名詞 : 魂列車

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by pilot-fish since 2005.09.13.

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2006.07.12 Wed
 3枚目にして、全米で本格的大ヒット。Nelly Furtadoの「Loose」。



 今思うと、このアルバムを2月の時点で記事にしていたブログもそうそうないですよね(笑)。プロモ盤をいち早く聴けていたのは、本当に僥倖でした。ちょっと時間が経ってしまいましたが、アルバムも正規盤が発売されたことだし、改めて。
 2月の時点で、「これは売れる」と書いていましたが、本当に大ヒットとなりましたね。アルバムはビルボードのアルバムチャートで1位を達成。ちゃんと調べてみると、実はこれがNelly初のチャート1位。前作「Folklore」は、良作ながらもメジャー狙いの作品ではなかっただけに頷けるのですが、グラミーの新人賞まで受賞した「Whoa, Nelly!」が最高位24位というのは驚きでした。アルバムの大ヒットの追い風もあり、シングル「Promiscuous」もチャート1位を獲得(注・前回の記事ではこの曲を「Promiscuous Girl」と表記していますが、それはプロモ盤の時点のタイトルです)。本当に勢いに乗っています。彼女のパワフルさはハンパじゃないし、ストリートでラップをしていたなんていう意外な過去もあるだけにHip-Hopサウンドも抜群です。前作のオーガニックなサウンドも良かったけれど、攻めるNellyも良いなぁ、と改めて実感。
 さて、前回の記事ではあやふやだった詳細について、ちょっと訂正を。Pharrellとのコラボがある、と書きましたが、なんでも2人は一緒にスタジオに入って数曲作ったのに、Pharrellに「Timbalandと一緒にやったら素晴らしいアルバムができると思うよ」と言われてその曲はお蔵入りになっちゃったのだとか(笑)。そしてPharrellにNellyはレゲトンを薦められたそう(笑)。…うーん、Pharrellはさすがと言うか、「その歌手に合うサウンド」をよく理解しているのかもしれませんね。また、前回の記事ではプロモシングルが「Promiscuous」でリードシングルが「Maneater」と書きましたが、実際はリードシングルが「Promiscuous」、プロモシングルが「Maneater」、ストリートシングルが「No Hay Igual」となりました(プロモシングルとストリートシングルの違いが分からん(笑))。
 それにしても、今回のアルバムは本当に強力ですね。このアルバムから入った人は、「Folklore」を聴いたらぶっ飛ぶ気がする(笑)。
 とにかく必聴の1枚です。今年の夏はNelly旋風ですね。

 シングルについては前回の記事で触れているので、アルバムに全体をさらっと。
 冒頭の「Afraid」から、打ち込みのドラムだったりしてリズムが押し出されていますね。このアンニュイな雰囲気は「Folklore」を継承しているかも。そして「Maneater」。ここで炸裂と言うか、ドカンと来ますね(笑)。今聴いてもこのインパクトは凄いなぁ。「Maneater」、そして「Promiscuous」と、この2曲がアルバムがいかなるものか、とても上手く説明していますね。
 「Glow」は今までのNellyからじゃ想像がつかないうねるようなキーボードを大々的に使った1曲。この曲の「太さ」は半端じゃないですね。……なんていうか、今回のアルバムってどの曲もすばらしいのに、カラオケじゃとてもじゃないけれど歌えない唯一無二な感じ(笑)。Nellyのこのリズム感は凄い。
 続く「Showtime」は今までのNellyっぽい曲だけに、このアルバムの中では少し浮いてしまっていますね。コーラスとの絡みが聴いていてうずうずする力作。
 一転して「No Hay Igual」はアフリカあたりの民族楽器を使ったようなパーカッションが印象的なトラック。これもまた殆ど打楽器だけでインパクトが凄い。Nellyでこそ歌いこなせる曲です。続く「Te busqu」はラテンっぽいトラックで、彼女のオーガニックな面が押し出されたとてもエキゾチックなトラック。とても情熱的ですね。「Say It Right」、「Do It」と再びビートを前面に据えた曲が続き、「In God's Hands」。打って変わって名バラードですね。ここら辺はさらに遡って「Whoa, Nelly!」の、それこそ「I'm Loke a Bird」などを彷彿とさせる感じで、1枚1枚アルバムごとに表情を変えるNellyが、慥かに過去のアルバムを踏まえて成長しているのだと伺える1曲。けれどマンドリン(バンジョーかも)を使われていたり、こだわりが伺えます。
 「Wait for You」はどこか東洋的なギターのメインリフが印象的で、またNellyはこういう曲でもなんなく歌えちゃう(というか作れる)のが凄い。続く「Somebody to Love」はイントロからリズムの崩れ具合が凄い。ラテンのリズムがとても軽快で、後半のNellyの歌がない部分にこそ彼女のソングライティングのセンスが光っている感じです。アルバムのラストにこの曲を持ってきているあたりに、やはり彼女には様々な民族の血が流れているんだな、と思いますね。前作も「Island of Wander」に凄い感動を覚えましたし。
 このアルバムについてNellyは、「前作の『Folklore』は自信作よ。ムードもあってすごく良いアルバムだと思う。ずっとスムーズなアルバムを作りたいと思ってたの。どんなときにでも聴けるようなね。それに対して今回の『Loose』は顔面パンチを食らうって感じのアルバムになってるわ(笑)」(>>notrax)とインタヴューで答えているように、彼女のパワフルな部分がとても良い形で引き出されているとても魅力的な1枚です。かつてGwenを引き合いに出して記事を書いていたりもしましたが、Gwenよりはるかにパワフルだとアルバムを聴いて痛感です。Nellyが好きなので蔑ろにしてきてしまいましたが、彼女の魅力を引き立てているTimbalandの今回の活躍っぷりも凄いですね。
 1枚1枚確実にサウンドを変えながらも、その中心に一本ぶっとい「髄」を持っているNelly Furtadoは、たとえリードシングルを聴いてなくても、アルバムが出たらなんの躊躇いもなくアルバムを買えちゃうような本当のSSWだと思います。いやー、今回も本当に傑作です。

 さて、プロモ盤の記事では、文中でColdplayを批判することを書いていますが、その後にNellyとColdplayのChrisがコラボしていたと知って、「あの記事は危なかったなぁ」と(笑)。
 意外な組み合わせですが、この2人がコラボするとどうなるのかファンには気になるところ。ところがColdplay側のレーベルの事情で、この曲はお蔵入りとなってしまいました。
 僕はちょっとしたツテで聴けていたのですが(笑)、これがまた「Folklore」な感じのオーガニックな曲で名曲!! とってもツボに入る曲で、なんでか聴くと懐かしい感じのする曲です。2人の組み合わせも抜群(Chrisってこういう曲も似合うなぁ)。この曲がアルバムに収録されなかったのは残念だけれど、アルバムの雰囲気から言ってもお蔵入りになったのは正解かな?
 ……しかし。
 必至で探したら、見つけましたよ、試聴を(笑)。
 是非是非ご堪能ください。
 (要はこれを書きたかったがために記事を追加したまでで(笑))


Nelly Furtado / Loose

Nelly Furtado / Folklore

Nelly Furtado オフィシャルサイト

Unreleased 「All Good Things Come to an End feat. Chris Martin」を試聴する(MP3)。

▽ Video 「Promiscuous」を試聴する(WMP)。

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