SOULTRAIN

「SOULTRAIN」 n. 名詞 : 魂列車

"この音楽が俺の胸を熱くする  。"
Real Good Musicをお届けするブログです。

menu
更新情報.jpg 本日の一言.jpg オススメ.jpg 新譜.jpg
特別企画.jpg コンセプト.jpg 別館.jpg ランキング.jpg

what is your favorite music genre ?





このブログは面白かった(or役に立った)
Yes (ブログランキングに1票) / No ( またのお越しを)
今日は何位になっているのでしょうか。

by pilot-fish since 2005.09.13.

--.--.-- --
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
2006.09.28 Thu
 プロデューサーチームOrganized NoizeのメンバーであるSleepy Brownが、朋友OutkastのBig Boiのバックアップを受けて満を期してのデビュー。Sleepy Brownの「Mr Brown」。



 今でこそ注目を集めているサウスですが、90年代にATLことアトランタをR&Bの中心地として盛り上げていったのは、TLCの「Water Falls」のヒットを手掛けたプロデュースチームのOrganized Noize(ちなみにATLにはJermain DupriやDallas Austinなども根城を構えていました)。実は90年代に注目が集まる以前にもATLを盛り上げようとした人たちはいて、76年にヒットを飛ばしたDazzと言うファンクバンドなのですがそのリーダのJimmy Brownこそ、Sleepy Brownの父親に当たる人物(!!)。なんとも地元密着で、親子二代にわたってATLを支えてきた人なんですね。
 さて、そんなSleepy Brownですが、前々から歌手デビューの話があったものの、レーベル倒産や組織に恵まれずお蔵入りに。そして今回、盟友であるOutkastのBig BoiのレーベルであるPurple Ribbonより、ついにソローデビューとなりました。元々、歌手としてOutkastの「The Way You Move」(サビを歌ってます)や最新作「Idlewild」からのシングルである「Morris Brown」、Slyのトリビュートアルバム、Bubba Sparxxの「The Outherside」(これ名曲ですよ!)なんかにも参加していたSleepy。35歳と、いささかデビューには高齢な感じがしますが、90年代にOrganized NoizeとしてATLを支えてきた才能は抜群で、その長年培ってきたセンスがぎゅっと濃縮されたアルバムになっています。
 アルバムにはOutkastを筆頭にして、Outkastとは別に単名でBig Boi、Pharrell、Joiらが参加。"Sleepy印"であるファルセットも炸裂で、とても聞きやすく、かつ楽しめる1枚です。

 リードシングル「Margarita」。
 実際、ストリートシングルとして「I Can't Wait」をリリースしていましたが、正規ではこちらがデビューシングル。それを、自らのOrganized Noizeプロデュースではなく、Pharrell率いるNeputunesプロデュース曲にしたのは、面白いですね。
 この曲は夏に流行りましたねー。もうイントロからPharrell節炸裂の調性を無視したコード進行がオシャレだこと。ラテンっぽいノリの良い曲で、全編パーカッションが良い雰囲気を演出しています。SleppyとPharrellの新旧ファルセット対決も見ものというか(笑)、恐らくファルセットで歌うためにキーも幾つか上げてあるのでしょう。
 フックでがつんと盛り上る訳ではないけれど、最後までキーボードが引っ張っていて、とても聞きやすい割に玄人ウケの技も光っていて、秀逸な1曲。
 一方のストリートシングルの「I Can't Wait」は自身の手によるプロデュースですが、冒頭にinterludeがくっついたような編成になっていて、これがストリングスにチェンバロにと、物凄いハイセンス。これだけでもSleepyの凄さがわかりますね。
 一転して曲では揺らぐようなキーボードを大々的に使い、フックの「I can't wait, can't wait」のシンコペーションのリディムが耳に残る印象的なトラック。編曲が上手いのもあるし、メロディーも分かりやすいのもありますが、Sleppyのリディム感と言うのも侮れないです。
 アルバムも、インパクトには掛けるものの、アルバム1枚を通して聞いても飽きない力作に仕上がっています。
 全体的に南米的なラテンっぽい雰囲気を感じ取れるのですが、「Get 2 It」なんかヤバイですよね。ピアノループ使いがお見事だし、それに被せてある高音ピアノのコードを押さえたフレーズが曲をぐっと高いものに仕上げています。Sleppyの歌い方とも見事にマッチした曲で、どっか暑いビーチで聞いたら気持ち良いだろうな、の1曲。ソウルっぽいアーコディオン調キーボードの使い方が秀逸な「One of Dem Nights」、胸が熱くなってしまうソウルのネタ使いテイストが冴える「Me, My Baby And My Cadillac」、シンプルなドラムだけで曲をどんどん盛り上げていく秀作の「Till」。
 インタヴューでSlepepyは「とてもスムーズで女性に喜んでもらえるアルバムにしたかった」と答えているけれど、それを見事に成功させているといえるのではないでしょうか。特にプロデューサーとしてのSleepyには感服してしまうセンスを感じさせ、個人的にはPharrellよりもよっぽどヤバイかも、と……(あんまり書くとアレですけれど(笑))。それぐらい、リディム・コード・アレンジ、どれをとっても「上手いなぁ~」と感心してしまうセンスです。Pharrellに引けを取らないコード進行を書く人なんてそうそう居ないですよ。

 大ヒットとはならなかったけれど、06年のアルバムで一番"玄人受け"だった1枚に思えます。
 持っていて損はないアルバムです。ついつい聞きたくなる、癖になる1枚。


Sleppy Brown オフィシャルサイト

▽ Video 「Margarita」をフル試聴する(YouTube)。

▽ Video Outkast 「Morris Brown」をフル試聴する(YouTube)。

この記事は面白かった(or役に立った)
Yes (ブログランキングに1票) / No (またのお越しを)
スポンサーサイト
管理者にだけ表示を許可する

TrackBackURL
→ http://soultrain.blog96.fc2.com/tb.php/314-47c3073b
Template by まるぼろらいと
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。