SOULTRAIN

「SOULTRAIN」 n. 名詞 : 魂列車

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2007.03.01 Thu
 「諦めない美学」の美しさ。Steph Pocketsの3rdアルバム、「Can't Give Up」。

steph2.jpg


 久々に大ヒット。"ジャケ買い"に近い衝動で買ってしまいました。(dragonさんのペイントからしてこのアルバム、ヤバいですよね)
 普段、HMVとかタワレコを回っていて、R&Bを衝動買いすることあっても、Hip-Hopってなかなか手を伸ばせません。それは、サウンドも重要だけれど、Hip-Hopってリリックが命だから、試聴しても英語聞き取れなかったりすると、家に帰ってから歌詞を検索して、「ああ、こういうことを歌っているのね。それでこのサウンドなのね」と納得してから買うことが多いからでしょうか。
 けれど、Stephは聴いてもう一発! 1曲目でタイトルトラックの「Can't Give Up」なんて、歌詞は簡単だから聞き取れるし、その意味がすんなりと心に染み入ると同時に、サウンドの泥臭さに衝撃ですよ。「きー!! もう、なんで今まで俺はこんな素敵なアーティストを知らなかったんだろう!!」って、何か分からないものに対して抱く激しい衝動(笑)。
 そんな"吸引力"のあるアーティストです。Steph Pockets。
 フィラデルフィア出身の女性(フィメール)シンガー/ラッパーで、彼女のルーツである力強いラガマフィン・スキルと、幼少からヒップホップを聴いて育ったタイトなフロウ、音楽都市フィラデルフィアという土壌で培われたソウルフルな歌声を武器に、流行り廃りの激しいシーンにおいて異彩を放つ存在(HMVより)。何でも1stは現在入手困難(廃盤)、2ndも輸入盤は入手困難で、04年に発表したデビューアルバム「My Crew Deep」、05年の「Flowers」の両作がヒットし、Aiやカルカヤ・マコトなどの日本人アーティストとも絡みの多い存在。(だから逆に知らなかったのかも…苦笑)。
 アメリカでヒットしているLil KimTrinaなどのフィメールラッパーとは一線を画して、あくまでストリート。電子音を排除した泥臭いサウンドが胸を打つ、とてもビビッドな1枚。Hip-Hioではなく、レゲエなどのラテンサウンドが好きな方にもたまらないかもしれません。これは聞き逃せない1枚です!!

 リードシングル、「Can't Give Up」。
 アルバムのタイトルトラックであり、全編を貫くテーマである、"諦めないこと"。それを直球に歌っています。Arrested DevelopmentのSpeechが参加。
 このサウンドが、まず電子音慣れした身には斬新。うねるようなベースライン。シンプルなキーボード。そこにガツンと来るシンセ(でも基本はアコースティックサウンド)。
 そして幕開け最初のHookが「I can't give up, though the road is rouh. I gotta keep on doing my thing (どれだけ困難な道だって私は諦めらんないのよ/私は私のことをやりつづけるの)」と、明確で直球のメッセージ。これには痺れます。女性とは思えないパワフルなところも凄いですね。
 こういう、ありそうで、でも、ない。直球のメッセージって、歌詞負けというか、それだけのパワフルさを兼ね備えていないとリスナーの琴線に触れるまでの曲に仕上がらないと思いますが(Gavinの「I Don't Want to Be」とか)、それをStephは見事に歌いきっています。
 そして個人的には、スペシャルサンプラーに収録されていたSteph Remixが凄い!! 完全にサウンドがロックで、「反則だよー」と言いたい位にさらにカッコよく仕上がっています。そんじょそこらの"ガールズ・ロック"歌手なんか太刀打ち出来ない太さ。(アヴリルなんとかさんとか、アナなんとかさんとか…笑) これはHip-Hopじゃなくて完全にロックで、彼女のサウンドの引き出しの多さにも驚かされるRemixです。アルバムに収録されていないのが残念。
 アルバムもすごい充実した仕上がりで、ここまで1枚のHip-Hopアルバムを繰り返し聞いたのって初めかも、と言うぐらい。サウンドが耳に優しい、と言うのもあるかもしれませんね。
 「Can't Give Up」から打って変わった、心に沁みる、朝日の中聴きたいような「Thank You」。…名曲じゃないですか。ラテン調の「Stay」も心をがっしり掴まれてしまいます。ゴリゴリしてのも歌えて、こういう暖かい曲も歌えるって、彼女の力量の凄さが分かりますね。「Rock Stars」では完全にロックのギターリフに乗るStephがカッコイイ!!
 そしてアルバムの最後は「The Beginnig」。アルバムの最後に「始まり(Beginning)」と言う曲を持ってくるあたりがStephらしい(曲の中で"これが終わりなんだけれど"と本人も歌っています)。ピアノの低音ループが渋く、そこに乗るフルートがまたかっこいい。
 アルバム全体を通して、「諦めないこと」と言うメッセージを前面に押し出していて、リリックに本当に感動してしまう。そして、その唯一無二のサウンド。泥臭くて、だからこそStephの言葉が生きていて、個人的に本当にマスターピースです。

 諦めないこと。シンプルなことなのに、それでもやっぱり色んな事情で諦めざるを得ない場面ってありますが、それを「私は諦めてなんからんないのよ」と一刀両断して突き進むStephの姿勢と心意気が詰まったこのアルバムは、色んな意味で突き刺さります。
 今年1枚目の、"出会えてよかった"アルバム。
 必聴です!!


Steph Pockets オフィシャルサイト

▽ Video 「Can't Give Up」を試聴する(WMP)。

▽ Audio 「Can't Give Up」、「Stay」、「Thank You」を試聴する(MySpace)。

▽ Audio 「Highway to Heaven」を試聴する(WMP)。

▽ Audio 「Rock Stars」を試聴する(WMP)。

▽ Audio 「The Beginning」を試聴する(WMP)。

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